自宅で療養しながら、時々具合が悪くなって救急車で運ばれて入院して…
というのを繰り返し、父はついに緩和治療を選択します。
『自分が緩和治療を選択するときは死ぬとき』と常々言っていて、
どんなに辛くても抗がん剤治療をやめないと言っていたのに…。
今月の10日、父の誕生日には。
母が病院の先生に根回ししてくれていたおかげで一時退院ができました。
自宅で母と、私たち子どもたちに囲まれてお誕生日をお祝いして。
ものすごく嬉しそうだった父。
子どもみたいにはしゃいで、母と2人で三角帽子をかぶってダブルピースをしていた父。
それなのに、その5日後。
自ら『119して。荷物つくって。』と母に入院したいと訴えたのです。
全身が痛くてたまらなかったようです。
そして今。
父は緩和病棟に入院しています。
たった2週間前のお誕生日の時と、もうすっかり様子が変わってしまっています。
お誕生日には自分の足で立って歩けたのに、今はもう自分で座ることもできません。
父が緩和に入ったと連絡を受けたとき、私自身も溶連菌に感染し
完治するまで父のところにいけなかったのですが…自分の病状が治まり父の病院に行った時
『あぁ…もう時間のゆるす限り、会いにこなくちゃダメだ』
って思っちゃったのです。
こんなこと、夏には思わなかったのに。
今、私自身の仕事が少ないのも、きっと父との時間を過ごすために
神様がプレゼントしてくれた大切な時間なんだと思っています。
これまで頑張っていっぱい働いたから。
肝心な時に大切なことに時間を使えるように、神様が教えてくれているんだと。
神様なんていないかもしれないけど、私はそう考えて
仕事のない時間は、旦那ちゃんのこともほっぽり出して父の病院に通っています。
なんだか一気に書いちゃった。
でも、どうしても書いておきたかったのです。
忘れたくなくて。今の気持ちを。
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