と、聞いたらやっぱりドボルザークを思い浮かべるでしょうか?
先日、貴志祐介さん著作の『新世界より』を読みました。
上・中・下と3巻ものでかなりの長編だけど
面白くて私は一晩で一気読み!
(おかげで無駄に徹夜しましたが・・・)
内容はというと・・・
ここは汚れなき理想郷のはずだった。
1000年後の日本。伝説。消える子供たち。
著者頂点をきわめる、3年半ぶり書き下ろし長編小説。
子供たちは、大人になるために「呪力」を手に入れなければならない。
一見のどかに見える学校で、子供たちは徹底的に管理されていた。
いつわりの共同体が隠しているものとは――。
何も知らず育った子供たちに、悪夢が襲いかかる!
ファンタジーとSFとミステリーが精巧にミックスされた感じ・・・
もう、ため息しかでません。
言葉に宿されたパワーと緻密な表現力。
外側はとても複雑で、様々な伏線が張り巡らされているのですが
内側というか縦軸はとってもシンプル。
その相乗効果で物語がグングン進んで、ぐんぐん本の中に引っ張り込まれる。
ねたバレになるので詳しくは書きませんが
とにかくもう、引き込まれました。
そして、なんといっても衝撃なのは『最後の一文』。
その一文に、長い長い物語の全てが集約されているという衝撃。
ホントもう、参りました・・・って感じです。
(※気になる方は、ぜひご自身で読んでみてください!)
そして、この本を読んだあともう一つ嬉しかったのは
たまたま友だちのSさん☆ も同じタイミングでこの本を読み
同じような興奮を覚えていたこと。
一冊の本を通じて、共鳴しあえる相手に出会えるなんて
この上ない幸せ。
そういうものをクリエイトできる貴志さんって、やっぱりスゴイなぁ。
私も、そういうモノヅクリをしたい。
※ある意味、衝撃的!?デパ地下で売ってた『いちごパン』。