麻布十番あたりでちょうどランチタイムを迎え。
カレーのいい香りがしたから、その店の看板を見ていたら
『このお店、美味しいわよ〜』と後ろから声をかけられ。
振り返ったら、キュートなおばあちゃまがニコニコ笑っていました。
『なんか、本当に美味しそうな香りですよね〜』なんて返事しながら。
おばあちゃまは地下にあるその店への階段を降りて行きながら
『いつもはね、一人でご飯を食べる勇気なんてないんだけど…』
『ここは美味しいから、勇気を出して来てみたの』
と、おそらく私に話かけている。
話しかけられているのに、シカトするのも失礼だよなぁと思って
あとに続いて階段を降り、地下にあるその店に入っていって。
店員さんが、『何名様ですか?』って聞くから、
私もおばあちゃんもそれぞれ『あ、一人です。』って答えて。
そしたら当然、別々の席に案内されるんだけど、この時、このおばあちゃまが
『せっかくだから、ご一緒しない?』とおっしゃるので
せっかくだから、一緒にカレーを食べました。
というのが、上の写真です。
なんだか不思議な感じで。
見ず知らずのおばあちゃんと向かい合ってカレーを食べているというこの瞬間が
相当シュールで。
まぁでも、生きてたらそんなこともあるんかなぁ〜と思いながらカレーを食べました。
おばあちゃまはこの辺りの地元にお住まいで、私も若い頃あの辺で仕事をしていたので
『私のおうちはあのお店の隣の、ほらあのビルよ』って言われたら、わかっちゃうレベルで。
今度は、おうちにお茶を飲みに行くって約束をして別れました。
こうやって、世代の違う人の話を聞くのは面白い。
子どもの頃、おじいちゃんおばあちゃんと過ごした時間とはまた全く違って
大人になってから、うんと上の世代の人たちの話を聞くと
すごくすごく面白い。
街の移り変わり、政治の話、皇室の話(これはもうBBAの大好物)、
お互いの日々の暮らしのこと。
あとは…終戦記念日が近かったので、戦争についても少しだけお話を聞きました。
とても貴重な経験です。
東京はあの日から今日まで、どうやって生きてきたのか。息を吹き返したのか。
なんだろう。
生きてたら不思議なことも起こるもんだ。
でも、なんだかホッコリした時間を過ごせました。
素敵な出会いに感謝ですな。うふふ。
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