今回は、経営管理のKAZU君です!
隊員になる前は、定年退職まで日本の企業で
40年以上サラリーマンをやっていたというカズくん。
企画経理・総務・広報・法務・QCサークル活動など
色々な分野に携わっていたそうです。
陽気な性格で訓練所の人気者だったカズくん…
実はハイキャリアなんだよね!!!
現在は、セントルシアで経営管理隊員として活動中。
それでは、いってみましょ〜〜〜!
*現在、どんな活動をしていますか?
セントルシア農業省では、「SLUCAF 2024」(Saint Lucia Census of Agriculture and Fisheries)」という活動を継続していいます。これは農業および漁業分野の現状把握と政策立案のための基礎データ収集を目的とした国家的な取り組みです。今後は国として意思決定する為に必要な農林水産統計をいかに取得していくかについて取り組んでいきますが、まずは、職場の手書き書類をエクセルのピボットデーターベースを使ってデーター化していく活動をしています。
*どんなお部屋に住んでいますか?
セントルシアはホームステイの人はおらず、全員家具付きのアパートに入居しています。
ランドリールームとリビングとベッドルームが2部屋ある比較的広い家に住んでいますが、
反面、家と設備がものすごく古い家です。ひとそれぞれ良し悪しですね。
*派遣国で一番驚いたことは?
私たち隊員は夜間外出禁止ルールがあり、原則、日没から日の出までは外出できません。
隊員仲間の懇親は休日にランチを取りながらビールを飲んだり、平日の夕方16時頃から18時過ぎまでタウンのバーで飲んだりしています。プライベートの活動も日没とともに終わります。
*これまでの活動で一番うれしかったことは?
農業省の本省に1週間滞在しましたが、その後は各サイトに2か月ずつ滞在することになりそうです。現在、滞在している農業試験場は首都カストリーズから車で30分程度の郊外にあり、マンゴやスイカなどのフルーツが豊富です。野菜や果物の差し入れやお土産が毎日のように机に並びます。
*活動中の失敗や苦労していることは?
セントルシアの訛りの強い英語が全く分かりません。世間話にもなかなかついていけず、
職場の人の雑談が良く理解できません。カウンターパートがKAZUは英語が出来ないんだから、
手加減してやれよと言ってくれるのは良いのですが、いつの間にか英語の出来ない日本人で有名になりました。
*最近買った一番高いものはなに?
家具や備品を新たに購入する必要がなく、手当のほとんどが食費に消えます。
食費の物価は日本の2~3倍です。
最近買った一番高いもの???
地元セントルシアで製造しているラム酒のメガボトル、75東カリブドル(4,000円/本)ぐらいでしょうか。
*今、一番欲しいものは?
「Off the Beaten Track」(セントルシアの未踏の地をいく)という素敵な名前のハイキングサークルに入会させていただきました。グーグルマップが普及しているこの国では、市販の地図もましてハイキングのガイドブックもありません。グーグルマップに掲載されないような山道を歩くにはこうしたサークルに入会することは必要です。日本を出国する際、ビジネス用でパソコンを収納できる黒いバックパックを持ってきました。出来れば登山用のデイパックが欲しいな。
*2年間でやりたいこと&これからの目標は?
本当はセントルシアの農業を強くするためにこの国に来たのですが・・・
今取り組んでいる職場の手書き書類を意思決定に必要なデーターに変えていくという活動は、地味で目立たない活動ですが大切な活動と思っています。
そして、これから自分を待ち受けている国家の農林水産統計をより信頼性の高いものにしていくという活動はより難易度が高い活動となるでしょう。なぜならば、これまで農林水産統計が正確に把握されていないのには、それぞれの国で理由があるからです。
正確な農林水産統計が無ければ、国内生産を伸ばしていくことを目標としても評価する指標がないということですよね。
地味で目立たない、そして難易度が高い活動にやりがいをもってとりくむことでしょうか。
*みんなにメッセージをお願いします!
セントルシアは平均気温が30°Cそして毎日がそんな気候です。
駒ヶ根の仲間たちも、寒い国から暑い国、四季のある国から無い国まで、さまざまな場所でご活躍されていることと思います。環境の違う異国で病気になることは心細いことと思いますので、みなさまが健康でありますように!そして再びお会いできる日を楽しみにしています。
【あとがき from non】
カズ君は陽気な性格で、ミュージックナイトではピアノを弾いていたかと思えば踊ってるような、みんなを楽しませることの天才でした。でもやっぱり、このインタビューを読むと『ザ・企業戦士』だったというのがよくわかる。『地味で目立たない、そして難易度が高い活動にやりがいをもってとりくむ』って社会生活の本質だよね。これに気づけるのってやっぱり40年以上、会社員としての経験があるからなんだよなぁ。自分の手柄を主張して目立ちたがるのではなく、自分の能力をシンプルに提供し続ける。忍耐のいることだけど、それを実際に経験してきたカズ君の言葉は深い。カズ君が日没までの間、美味しいお酒が飲めることをボリビアから祈ってる!とにかく、元気でいて!!2年後、みんなでまた乾杯しよう!!


KAZU君、ありがとうございました。
ということで、次回は誰かな〜〜!?
non。