今回は、感染症・エイズ対策のあおいです!
隊員になる前はイギリスの大学院で、
ヘルスプロモーションと開発学について
学んでいたというあおいちゃん。
リプロダクティブ・ヘルス/ライツ
(生殖に関する健康と権利)の分野を中心に、
特定の地域の社会・文化的な価値観や社会構造が、
どのように生殖に関する健康課題に
影響を与えているのかを研究していたそうです。
また、アフリカのザンビアで
リプロダクティブ・ヘルス/ライツに関する
インターンや研究調査も行っていたそうで
そんな優秀な人材がなぜJICAに…と思うほど
優秀なあおいちゃん。
現在は、アフリカのザンビアで活動中。
それでは、いってみましょ〜〜〜!
*現在、どんな活動をしていますか?
現在は任地の保健センターで活動しています。月曜日・金曜日は乳幼児へのワクチン接種のサポートをしており、母子手帳への記入や新生児のデータ入力等を行っています。火曜日〜木曜日は産婦人科と一般診療を行き来しています。
活動や生活の中で特に気になるのが子どもの栄養失調の深刻さです。これらを改善するために現在は、医療従事者と住民の間にある栄養に関する認識のギャップや、親たちの栄養に関する理解、地元で手に入る安価かつ栄養価の高い食材の把握、そして栄養問題に関わるステークホルダーの分析について、聞き取り調査を進めています。今後はこれらをもとに地域にあった栄養改善プロジェクトを行いたいと考えています。
このほかにも、任地ではジェンダー問題やマラリアやブルーリ潰瘍といった感染症、月経の問題もあるので、これらの問題に対応できるように今後活動を広げていきたいです。
*どんなお部屋に住んでいますか?
3世帯が共に暮らす長屋の一室に住んでいます。トイレ・キッチン・シャワーは外で屋根も完全には閉まっていませんが、これは任地では一般的、むしろ公務員レベルの作りです。トタン屋根1枚で雨が降るとものすごい音なので一人カラオケに最適です!そして、お隣さんが本当に優しく、お互い部屋にいても声は聞こえるので、私の部屋でトカゲや蛇が出るたびに叫んだらお隣さんが箒を持って駆けつけて対処してくれるところも、とてもありがたくて長屋生活楽しんでいます!
*派遣国で一番驚いたことは?
ベナンというか、任地で一番の驚きは、赤ちゃん・子どもたちが全裸でいるのが普通なこと。そして大人でも、性別を問わずに上裸なことも多く、誰も驚いた様子はないこと。まだ慣れないし、正直、乳幼児ワクチン接種時に体重測定のためにオムツ無しの赤ちゃんを抱っこし続けるのは怖いです(笑)。
*これまでの活動で一番うれしかったことは?
任地スタイルの家がなかなか慣れずに少し元気をなくしていた頃、活動中にとあるおばあさまが現地語で話しかけてくださいました。看護師に訳してもらったところ、「遠い国からこの村に来てくれてありがとう。とても発展した日本から来たあなたは、このような場所で住むことはとても大変だろうに、こうしてきてくれて、村のために笑顔で働いてくれることに感謝します。そしてあなたのご両親にも感謝します」と言ってくださいました。あまりに温かくて嬉しくて、泣きそうなのを必死に堪えながら、おばあさんをはじめとして現地の方が私がこの村に入ることを受け入れてくださったことへの感謝を忘れずに、少しでも力になれるように活動を頑張ろうと改めて思う出来事になりました。
*活動中の失敗や苦労していることは?
とにかく現地語が話せないことで、患者さんやお母さんたちと直接(フランス語通訳なしで)話すことが難しいです。そして、肌の色が違うことで(私のような見た目の人に会うのが初めての人が任地ではたくさんいます)、病院にせっかく来てくれた子どもを怖がらせてしまったり、お母さんに不安感を持たせてしまうことも苦労している点ですが、とにかく笑顔で覚えたての現地語でコミュニケーションを取れるようにしています!
*最近買った一番高いものはなに?
上京して買ったリンゴジュースとチョコレート!(それぞれ日本円で400〜500円)
私の任地はスーパーや市場、タクシーやバスがないので、食材は卵、オクラ、玉ねぎ、トマトしか手に入らず食事面では大変なこともあります。勿論リンゴジュースやチョコレートは売っていないし、そもそもこれらはとてもとても高級品です。活動終わって家に帰った時に冷やしてあるリンゴジュースとチョコレートを少しずつ食べて、毎日のご褒美にしています☺️
*今、一番欲しいものは?
完全に塞がれた屋根が家にほしい!(笑)大きなトカゲが屋根が開いてる部分から降ってくる経験はもうしたくないです(笑)
*2年間でやりたいこと&これからの目標は?
保健センター以外にも、村や学校をまわって啓発活動を行いたいです!そして現地語で日常会話ができるように、現地語の勉強をこれから頑張っていきたいです。
*みんなにメッセージをお願いします!
ベナンには同じ隊次の同期がいないので、駒ヶ根で過ごした同期のみんなに会えないのが寂しいですが、インスタや電話でみんなが頑張っている様子を見てとても元気をもらっています!健康を一番に、これからもそれぞれの生活を楽しみましょう!!そして、ベナンに興味持ってくださる方、いつでもお待ちしております!都会生活も村生活も含めてアテンドします🙌
【あとがき from non】
あおいちゃんを一言で表すとまさに『聡明』。語学も堪能で冷静、そして好奇心旺盛。おそらく彼女の人生にはたくさんの選択肢や未来が広がっていただろうに、その中からベナンで隊員として暮らすことを選んだあおいちゃん。本当に尊敬します。というか…お家は大丈夫なの!?SNSを見ているとかなりワイルドなお家だし、いつまで経っても工事中だし…もはや親戚のおばさんのように心配しております。あおいちゃんのひまわりみたいな笑顔が私は大好き。小さなお友達といつも一緒におしゃべりしているinstaに、ワシは南米で癒されているよ〜〜!寂しくなったらいつでも連絡してね!!

あおい、ありがとうございました。
ということで、次回は誰かな〜〜!?
non。