癌が再発し、声帯を全摘出したと報じられたつんくさん。
実は、父も同じ手術を今から3年前に受けていて。
父のことを思い出してしまった。
父は咽頭癌でした。
父も命とひきかえに、声を失いました。
その手術は10時間以上に及ぶ大手術で、
とにかく手術が無事に終わることばかり
思っていました。
父の手術の後、一番衝撃的というか複雑な気持ちというか悲しくなったのは
突然声を奪われたことが頭ではわかっていても体が全く理解していない
父の表情でした。
だって、12時間前までは当たり前に喋れていたんだもん。
生まれてからこの日まで、声が出ることが当たり前だったんだもん。
だから、当たり前みたいに声を出そうとしたのに、出ない。
出ないって頭ではわかっているのに、体が勝手に喋ろうとする。
そんな父を見て、ただ泣いていただけの母。
そんな両親をただ見ているだけしかなかった、私。
そんな、長い長い1日のことを思い出しました。
だからこそ。
そんな大手術を経て、自分の足で立って、そして人前に出て
笑顔を見せたつんくさんは、すごいと思う。
確かに、声を出す手段はいろいろあります。
それは、私もよく知っています。
でも、それが本人のメンタル的にもフィジカル的にも容易でないことも
やはりよく知っています。
だから周囲がそれを強要してはいけないと思う。
つんくさんが、これからの人生を楽しんでいけるよう
心から祈っています。
なんだか。お父さんに会いくなってしまった。
叶わぬことだけど。
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