なんて言葉、使いたくないんだけど。

正直、あの日から何を書いたらいいのか

自分が何を書きたいのか、よくわからなくなっていました。

私は情報番組の担当もしています。

報道の人に比べれば全然たいしたことないけれど

それでも情報番組の一員として、みんなで必死に放送してきました。

そこで、たくさんの情報に触れ

脳みそがオーバーヒートしていたのかもしれません。

被災地の現状、原子力の危うさ、そして自分の命も顧みず

救助活動をいてくださっている救援隊のみなさん…。

刻一刻と更新される情報、会見・・・。

そして、マスコミに寄せられる批判と非難。

私は自分が放送作家であることをこのブログでもツイッターでも

明かしています。だから、個人宛のそういった声も多く届きました。

まぁ、『非難されるようなことしてる方が悪いんジャン。』

と言われればそれまでですが、こんなに多くのネガティブな感情に晒され

おぼれそうになったことはありません。

『東京で不自由なく暮らしていて、被害者ぶるな!』と言われれば

その通りです。でも、な・・・。

なんてことで、アタマがグルグルして、何を書いてもきっと

『不謹慎』とか言われそうで何も書けませんでした。

でも。

私、ちょっと考え方変えますわ。

このブログは私の日記でしかないのだから、

以前のように、これまで通りいつもの私を綴ろうと思う。

『不謹慎』に怯えて、『日常』を“なかったコト”にするのをやめる。

例えば、こんな時にまたもやiPhoneをトイレに水没させて

ソフトバンクのショップに泣きながら駆け込んだこと。

例えば、生まれて初めて出会った言葉に感動したこと。

例えば、久しぶりに作った肉じゃがが美味しかったこと。

他愛もないことだけど、私はそれを書く。

春のセンバツ高校野球大会のリハーサルで披露された

創志学園の野山主将の選手宣誓。

『生かされている命に感謝し

全身全霊で正々堂々とプレーすることを誓います。』

16歳の少年がこんなにも立派な宣言をしている。

30過ぎた私が、いつまでもうつむいていてはダメだ。