こちらは出石(いずし)エリアのランドマーク

『辰鼓楼』。

出石城旧三の丸大手門脇の櫓台にある、

日本最古と伝わる時計台です。

本体は明治4年(1871年)、太鼓を鳴らして

時を知らせる楼閣として建てられたんだとか。

   

豊岡をファムっていてすごく面白かったのが

新しいものと歴史あるものが街に共存していること。

これって簡単そうに見えて実は難しくて

古いものは時流に乗れないと淘汰されがちだし

新しいものも受け入れられなかったらそこで終了。

だけど、豊岡はそのどちらもがバランスよくあって

観光客はもちろん、生活者も楽しいと思う。

選択肢が多いってことだからね。

   

で、その『歴史入り乱れ』の一つが出石エリアの

「お酒」事情。

まずこちらは、創業1708年の『出石酒造』さん。

代表銘酒「楽々鶴(ささづる)」をはじめ

昔ながらの製法にこだわって酒造りをしている蔵元です。

   

    

ちなみに酒蔵の方は270年前に作られたとされる土壁で

建物を維持するだけでも、大変らしい…。

でも今後も、長く長く残して欲しいな…。

深く歴史が宿った趣のある建物の中では、

様々なお酒を試飲させてもらえます。

   

    

ちなみに、店主の中易さんによると、

日本酒をロックで飲むのがおすすめなんだとか。

確かに冷やして飲んだほうが甘いや旨みが

引き立つ気がする…。

お酒の他にも、甘酒やケーキも売ってたよ。

   

こういう歴史深いスポットがある一方で

同じ出石エリアには新しくできたお店も。

2020年1月にオープンしたワインショップ

『みちかけ葡萄(ぶどう)酒店』。

   

    

ソムリエの資格を持つご主人が芦屋から移住し、

築50年以上の長谷を改装してオープンしたんだとか。

店内にはナチュールをはじめ、

様々なワインが所狭しとずらり!

大阪や京都からわざわざ買いにくるお客さんも

多いんだとか。

元々、広告関係のお仕事をしていたオーナー夫婦は

とにかくセンスがよくて、

お店の居心地すこぶるいい。でもって、

カウンターでワインの試飲もできちゃうんです。

   

     

出石エリアだけでも、こうやって

代々、その土地で商売を受け継ぐ人と

新しく移住してきた人がすごくうまく共存してるって

すごくない?

双方がうまく共鳴しあって

新しい歴史を紡いでいるのを感じて、

出石というか豊岡の居心地の良さって

この辺にあるのかなぁって思ったりして。

どちらにも共通しているのは、とにかく豊岡に

強い愛を持っていること。

共通言語が『郷土LOVE』だからこそ、

気張らず、肩肘はらず歴史を重ねられるのかも。

こういう暮らし、すごくいいよね。

   

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