先月、一緒に特番を制作したディレクターちゃんが

放送後にわざわざLINEをくれて。

『一緒に事前取材にも来てくださって

 すごく嬉しかったです!!』

と、言ってくれて。

私としては、時間さえあれば

事前取材にも本番にも行っちゃう派なので

なんか喜んでくれて嬉しい〜って感じだったんだけど

まぁ確かに、作家は通常、事前取材や打合せにまで

ついていかないことが多いです。

これは、別にサボっているとかではなくて…

放送作家はディレクターさんとは

ちょっと別の視点というか、

俯瞰で企画や構成を見る必要があって、

必要以上に取材対象者に感情移入すると

冷静な判断ができなくなるんですよ。

もちろん、相棒のディレクターさんと

同じ方向を向いて走って行くのは大前提だけど

構成や企画を考える時に中心となる

演出と作家の視点が一つに集中しすぎると

すごく主観的な番組構成になりがちなので。

視点は多角的な方が、いろんな可能性がでるでしょ?

なので、私は取り組むテーマやゲストに関して

猛勉強してものすごい知識を入れ込むんだけど

会議やプレビューなどで話すときは、

全くのフラットな状態にリセットして臨んでいます。

せっかく勉強したのにリセットするなんて

ムダじゃない?って思われるかもしれないけど、

「初めて見る視聴者の感覚をキープするため」に

必要なことだと思うんですよね。

(そしてこれは慣れてないと案外難しいスキルです)

「知識がある」「わかっている」前提で番組を作ると

視聴者はおいてけぼりになっちゃうから。

でもって、やっぱりちゃんと勉強して知識を入れてないと

なにが重要で、どこが面白いのか判断できないのよね。

  

それなのに、

取材対象者への打合せにまで同席しちゃうのは

まぁ単純に私が「ミーハーだから」でしょうね(爆)。

だってさ、普通に生きてたら会えないような

世界的な科学者やその世界の第一人者とか、

アーティストとかタレントさんとかに直接会って、

お話しできる機会があるなんて

すごくラッキーじゃない?

もちろんその時は、失礼のないように事前に

猛烈に勉強して知識を入れ込んでから行くけれど

打合せでも専門的な事柄を深掘りするのはもちろん、

初めて見る人がどうやったら理解しやすいか、

どんな言い換え方が可能なのかとか

そういうことを気にしながらお話を聞いたり

質問をしています。

とまぁ、何がいいたいのかというと

結局、私はミーハーなので時間さえあれば

一緒に取材にも打合せににも行っちゃうよという

ことですね(笑)。

あと、自分で行った方が圧倒的に早いじゃん。

取材に行ったディレクターさんから報告を聞いて

それを元に台本を書いたりするんだけど

その「又聞き」の行程が無駄だなぁと思って。

だったら時間がある時は自分で行って

自分で話を聞いた方が、圧倒的に効率的。

  

なんだかんだ現場が好きなんでしょうね。

あと、有り余る好奇心。

ということで、今月の特番もがんばろーっと。

もちろんレギュラーの仕事もがんばるよ!

  

non。