ドイツのお話ばかりでも申し訳ないので (誰に?)、
今夜はクラシックのお話。
実は私はクラシック好き。
中でも、レスピーギ作曲の交響詩『ローマの祭り』が大好き!
『ローマの祭り』の演奏があるというと、
もうそれだけでそのオーケストラのチケットを
取っちゃうぐらい大好き
ということで、先日もシエナ・ウィンド・オーケストラが
20周年コンサートで
この『ローマの祭り』を演奏すると聞きつけ、
いそいそと東京芸術劇場まで行ってきました♪
ちなみに、シエナ・ウインド・オーケストラとはその名の通り、
日本で数少ないプロの吹奏楽団。
私、オーケストラより吹奏楽のが好きなんですよね。
なんかドバーンってハデな感じがして(笑)。
首席指揮者は、『題名のない音楽会』でおなじみの佐渡裕氏。
佐渡さんも好きだし、吹奏楽も好きなのになぜか
シエナは今まで聞いたことがありませんでした。
ということで、ワクワク♪
一曲目は、C.T.スミス作曲の『華麗なる舞曲』。
吹奏楽ファンならおなじみの名曲で、コンクールでもよく演奏される曲。
初めて聞いたシエナは、なんか若くて荒削りな感じがしました。
ま、素人の感想ですからお許しくださいね。
夏に、N響の吹奏楽団の演奏を聴いた時のような細やかさっていうのはなく
ダイナミックで勢いはあるけれど、細かい部分はちょっと不安。
プロだから当然、上手いのだけど私はどちらかというとN響の方が安心して聴ける感じがした。
で、2曲目がホルスト作曲の『吹奏楽のための第2組曲 ヘ長調』。
これまた吹奏楽ファンならおなじみの曲!私もこの曲大好き!
一緒に歌えちゃうぐらい好き!
実はこの曲、夏のN響吹奏楽団でも演奏されたので、
ここで両者の違いがさらに明確に。
うん、シエナはyoungなんですよね。いいとか、悪いとかじゃなく、young!
第一楽章のマーチのユーホニアムのソロは、
なんだか荒削りだけどパワーがあって
だからこそ、昔の友だちとかをふと思い出してしまうような演奏でした。
第一部の最後は、『音楽のおもちゃ箱』。
今回、20周年演奏会ということで全国各地を飛び回っている
シエナだそうですが
その土地の人々と必ずワンステージ設けているんだとか。
で、この日は地元の合唱団のおじちゃん&おばちゃんとコラボ。
『翼をください』と『大地讃頌』を披露してくれました。
これまた懐かしい曲。
合唱団のおじちゃんやおばちゃんの誇らしげな顔を見ていたら
なんだか幸せな気持ちになれました。
そしてこの後は、ホールのみんなで『マンボNo.5』を大合唱!
歌って踊っての楽しい時間!
20分の休憩をはさみ、第2部はしっとりと。
第2部の一曲目は、レスピーギ作曲の
『リュートのための古風な舞曲とアリア 第3組曲』。
これは知らない曲だったので、ちょっと眠くなったところで…お待ちかね!!
ラストはレスピーギ作曲の『ローマの祭り』です!!
いやいや、やっぱいいですね!!
私は特にⅣの『主顕祭』のお祭り騒ぎな感じが大好きです!
木管パートが細かなパッセージを刻む一方で、金管が高らかに歌い上げる!
そして、打楽器も総出でドンチャカお祭り騒ぎ!
あ~聴いてるだけでスッキリします!!!
で、お約束のアンコール☆
『アフリカン・シンフォニー』で大盛り上がりとなった後
シエナではおなじみらしい『星条旗よ永遠なれ』では、お客さんが飛び入りし
なんだかものすごい数での大演奏!これ、シエナでは恒例なんだとか!
シエナの楽団員がステージに乗りきらず、舞台の下で演奏してましたもん(笑)。
でも、みんな本当に楽しそうだった!!
初めてみた佐渡さんは、テレビで見るよりもスマートで
そして、アクティブでダイナミックな指揮が印象的でした。
シエナってなんでこんなに人気があるんだろう…
って思ったら、こうやってお客さんや市民と触れあえるプログラムを
上手く作っているからなんですね。だから、ちゃんとお客が入る。
最後の『星条旗よ…』でステージに上がった中高生たちは、
みんなプロと一緒に演奏できて
本当に興奮しているのが伝わったし、
年輩ののアマチュアの方たちも楽しそうに演奏してた!
そしてシエナの楽団員のみなさんが本当にフランクで、
演奏後にアマチュアのみなさんと
トークしたり握手したりしてるのが印象的でした。
そして、楽団員に女性が多いというのもちょっと驚きでした。
これまで見てきたオーケストラは圧倒的に男性が多かったのですが
シエナは男女半々ぐらい。これも新しい発見です。
若くて勢い溢れるシエナ・ウインド・オーケストラ。
20周年だからこそ、今年中にもう一度ぐらい見に行きたいなぁ。
あ、ちなみに私にとってはクラシックのコンサートは
聴くだけでなく見るものです!