大好きな小説だからこそ、映画化されたものを
観たいけど…観たくない…でもやっぱり観たい!!!
という、複雑な乙女心。
でもやっぱり好奇心には勝てなくて、映画『ノルウェイの森』を
鑑賞しました。
感想は…う~ん…。複雑な気持ち。
映像はとても美しいし、カット割りも面白い。
監督がフランス人のトラン・アン・ユン監督ということで
まるでフランス映画を観ているような美しいシーンの積み重ね。
でもねぇ…なんか… 『そうじゃないじゃない??』 ってとこが多くて
途中でつらくなりました。
まぁ、作品の解釈は人それぞれだし
私は原作を読んでいるから、
なんだか物足りないようなガッカリしたような気持に
なっているのかも。
個人的には、自分が一番好きなシーンが映像化されなかったので
そこに一番ガッカリしたなぁ。
というか、あの映画は
『小説をよく読みこんで話を知っている人』が作ったという
印象が強いな。小説自体も、その作品のキャラクターが
すべてを明確に説明するようなモノではないけれど、
『知っていることが前提』で作られた映画って、
『知らない人』が観たらどんな感じなんだろう??
逆にそれが知りたいな。
あ、でも緑役を演じた水原希子ちゃんが意外ととてもいい表情をしていました。
あの小説こそ、行間の奥の奥にある複雑な感情や表現を
読み手がどう受け取るかってところに
すごくテンションがかかる作品だと思うのですよね。
だからこそ、映画化ってすごく難しいんだろうなぁ。
そして、あの小説を愛している人が多いからこそ
日本中が小姑根性で観ちゃうのかも(笑)。
とにかくまぁ、映像は綺麗です。
個人的には、映画の日やレディースデイに行くことをオススメします(笑)。