ちょっと前ですが、映画『リリーのすべて』を見ました。
『夫が女性として生きたいと願った時、妻はすべてを受け入れた』
というコピーがつけられていますが、
そう、このお話は世界で初めて性別適合手術を受けた
リリー・エルベの実話を描いた伝記ドラマです。
公開前からすごく話題になっていたし
『アカデミー獲るかも!』って噂されていたけど
結局、こういうジェンダー系が作品賞とかを獲るのはなかなか難しいらしい。
でも、妻・ゲルダ役をを演じたアリシア・ビカンダーが助演女優賞を受賞しましたね!!
めでたい!!
ということで、
これは『ある日突然、夫に女性になりたいと言われたら…』というお話。
ここからはネタバレになっちゃうんだけど。
画家の夫婦として幸せに暮らしていた夫・アイナーと妻・ゲルダ。
元々、アイナーに女装趣味があったり女性願望があったりしたわけじゃなく
妻・ゲルダが何気なく『女性モデルの代わりをお願いしたら』開花しちゃったんですよ。
アイナーの中の『リリー』が!!!
ということで、夫が女性になりたいと言った時にゲルダが全力で拒否できなかったのは…
自分が「女性願望スイッチ」を置いちゃった自覚があったから。これ切ない。
その後、「ふざけて」アイナーに女装させてパーティーとか行くんだけど
最初は「遊び」のつもりだったアイナーもどんどん「本気」になっていくのね。
で、「リリー」という女性人格が目覚める。
いやしかしですよ。
これ、妻…超大変ですよ。苦悩ですよ。確かにリリーも大変だとは思うけど
女性人格が開花してからのリリーのワガママっぷりったら…ちょっと酷い。
もうちょっと妻の気持ちを思いやってよ!!って思っちゃった。
でもって…彼は2度手術をするんだけど…2度目の手術、必要あったのか…!?
(って、それをしたから伝記として残っているんだけど)
最後の方、リリーは「女性になりたい」を通り越して「子どもを生みたい」という願望が
ものすごく大きくなってきちゃってて。
当時、1926年とかなんだけど…
2016年になっても性転換して妊娠・出産するなんて離れ業
叶ってないですから…なんて無謀な…。
というか改めて「女性になる」ってことは
「子どもを生む」ということに直結するのかと
ちょっと色々考えさせられました。むぅ。
まぁ、そんなこんなで個人的には
「わがままリリーと振り回された妻・ゲルダ」というお話に
思えたんだけど、いやしかし、ゲルダの衣装がねいちいちカワイイ。これはすごい。
あの『着物的ガウントップス』ってまさに今年の春のトレンドだしなぁ。
ゲルダがどこで服買ってんのか聞きたいぐらいだったたよ。
やっぱりファッションの流行は巡るのね。
久しぶりにnaoさんと一緒に映画鑑賞して、映画の前のラウンジタイムから
鑑賞後の感想会まで、なんだか完璧な夜だった。
naoさん、ありがとね!!!
こういうインプットの時間、忘れてたよ。
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