なんかもう、いろいろあってあっぷあっぷしてしまって。
仕事の帰り道、本当はまっすぐ家に帰って
今すぐ原稿を書かなきゃいけないんだけど
こりゃもうダメだと思って。
大好きな是枝監督の最新作『海街diary』を観るために
映画館に飛び込みました。
まさに、飛び込んだって感じで(笑)。
座った途端、本編がスタートした。
『海街diary』は吉田秋生さんの漫画が原作で、
原作もずっと読んでいてとても好きな作品です。
なんかね、優しいのね。
原作は結構、ドロドロしてたりグチャグチャしてたり
いろんなストーリー展開出てくるんだけど
それでも『優しさ』が全てを包括しているような作品で。
読んだ後、いつもなんか安心する。
不思議な読後感だけど『安心』って言葉がピッタリくる。
そんな漫画を是枝監督が映画化。
ぶっちゃけ、私…是枝監督が大好きです。
映画を撮る前、ドキュメンタリーを撮っていた頃から
是枝監督の作品というかフレーム感が大好きです
(これってテレビ屋にしか共感してもらえないだろうな)。
私世代のテレビ屋だったら、学生の時に是枝さんのドキュメンタリーを観て
『ドキュメンタリーすげぇ!!ドキュメンタリーを撮りたい!!!』って思った人も多いはず。はず。
ま、そんなこんなで『海街diary』なんですが…
鎌倉に暮らす長女・幸、次女・佳乃、三女・千佳の香田家3姉妹のもとに、
15年前に家を出ていった父の訃報が届く。葬儀に出席するため山形へ赴いた3人は、
そこで異母妹となる14歳の少女すずと対面。父が亡くなり身寄りのいなくなってしまったすずだが、
葬儀の場でも毅然と立ち振る舞い、そんな彼女の姿を見た幸は、すずに鎌倉で一緒に暮らそうと提案する。
その申し出を受けたすずは、香田家の四女として、鎌倉で新たな生活を始める。
というもの。
長女に綾瀬はるか、次女に長澤まさみ、三女に夏帆、そして異母妹の四女に広瀬すず。
なんかね、このキャスティングを最初に聞いた時にものすごい違和感があったんですよ。
広瀬すずちゃんはさておいて、長女から三女までのイメージってこんな感じなのかな…みたいな。
いやしかし、映画を観たらそんな違和感ふっとびました。
それぞれが個性を存分に自分のものにして、
キャラクターが立った長女・次女・三女を見事に演じている。
すごい。これ本当、すごい。
でもってね、お姉ちゃん3人はやっぱり圧倒的に演技がうまいんだけど。
そこにポンっと放り込まれた広瀬すずちゃんがね、最初は顔がものすごい緊張しているの。
やっぱり表情が固いの。
でもね、物語が進んで行くうちにどんどん『本物の妹』になってくの。
それはもう台詞とかでわかるんじゃなくて、4人が出す空気感がそうなっていく。
この『空気感』を撮りきるのが、やっぱり是枝監督で。
Facebookにも書いたけど、台詞のないシーンにこそ台詞がいっぱい詰め込まれてて。
ついつい台詞やナレーションで説明したくなることって多々あるんだけどね、
映像作ってるとね。でも、『言葉で言うことだけが表現じゃないんだ』って
本当に目から鱗がボロボロ落ちます。マジでもう、ボロボロ。
あとは、『ルーズ(引き)』の画を効果的に差し込む凄さ。
なんだろう。
是枝監督の作品って、
見る人に『自分が感じていることを咀嚼する時間』をちゃんとくれるんだよね。
もちろん、全部説明してほしいタイプの人もいるだろうから
こういう是枝監督の『意味ありげでなさげでありげな無音シーン』に
違和感を覚える人もいるだろうけど。
たまには『自分の頭で考えながら』『今、何を感じているか考えながら』
映画を観るってのもいいもんですよ。
あ!!!あとね。
とりあえず長澤まさみがエロくていいです(笑)。
冒頭のブラジャー&デニムという姿でノックアウトされました。
スタイル…めっちゃいい!!みたいな。
それだけでも観る価値あります。はい。
あぁ…興奮しすぎて長文になっちゃった…。
っていうか、映画を観た後も『この映画、すごく好きだ!!!』って思いが溢れすぎて
興奮しすぎて友達に間違えてLINEしちゃったし…そのぐらい好きです、この映画。
本当は同じ是枝監督ファンですでに『海街diary』を試写で観ていたモリッチに
LINEしようと思ってたのに…。全然違う友達にLINEしてた…興奮しすぎ、オレ…(白目)。
映画『海街diary』は絶賛公開中です。
大切な人と、ぜひ一緒に観に行ってください。
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