番組制作の重要な過程の一つが「編集」です。

放送作家やディレクターが会議でアイディアを出し

放送作家が構成台本を作って、

ディレクターがロケをする。

その後、ディレクターが仮の編集をして

またもや放送作家と共に

VTRの流れをチェックした後、編集所に入り、

編集マンにVTRを繋いでもらいます。

これが日本での一般的な流れ。

(もちろんもっと色々と作業はあるけどね!)

ボリビアに来てとにかくなんでも自分でやるので

企画立案はもちろんロケでの撮影もインタビューも

全部やるけど、編集だけはやりません。

頑なに「できない」って主張する。

それは私の仕事じゃないからって絶対に言う。

なぜならば…

編集まで私がやっちゃったら

全て一人で完結しちゃって、

チームでのクリエイティブが

成立しなくなっちゃうんですよ。

  

実際に、

私は編集作業ができないと言うのもあるけど

(でもボリビアの編集は日本みたいに緻密じゃないから

 たぶん、できる気がする…。)

企画立案も撮影も編集も全部やったら

知識やアイディアをシェアするチャンスが

ゼロになるんですよね。

で、私一人で完結してしまうと

長い目で見た時、つまり、私がいなくなった後

何も残らないんですよ、きっと。

とはいえ今も、チームかといえばそうではなくて

編集担当のスタッフを一人貸してもらって

それ以外は全部自分でやるっていうスタイルだけど

それでも最低限、この編集スタッフに

日本のセンスをシェアすることはできる。

今のテレビ局で活動していて思うのは

クリエイティブを楽しんでいる人が少ない。

みんな作業でやっているから

視聴者が見やすいように構成を作るのではなく

自分たちが楽できる方法で番組を作る。

それって、ラクだけど楽しくなくない?って思って

「作る楽しさ」を伝えるためにも

少しずつ波紋が広がるように

私の制作の関係人口を増やしていけたらいいなと

目論んでおります。

今までの習慣を変えるってきっと難しいけど

できることからやらないとね。

それが私にとっては

「断固編集拒否」なのです(笑)。

あまりにも拒否するので、たまに

「使えねーなー」みたいなリアクションされるけど

そんなの関係ねぇ!!!

  

non。