正直に言います。

最初の動機は「クマ」でした。はい。

なんかの映画を観に行った時に『ブリグズビー・ベア』の予告編が流れて。

着ぐるみのクマが出てきて、なんかかわいい!と思って、絶対見るって決めてたんです。

 

で、ついに今月、公開したんですが…

私、興奮しすぎてネット予約のカード決済を間違えて

チケットを2枚買っちゃうという凡ミス。

(しかも、一人で行くつもりだったから連番でもなんでもない席を2枚…)

急遽、Junちゃんに声をかけて一緒に観に行ったんだけど

Junちゃんも私が誘ったクマ映画なのできっとファンシーなもんだと思っていたら

最後はなんだかホロっと泣けちゃったじゃない…という

なかなかに、変化球のハートウォーミング系ムービーだったのです。

 

と、前置きが長くなりましたがストーリーは…

赤ん坊の頃に誘拐され、偽の両親のもとで彼らが制作した

教育番組「ブリグズビー・ベア」だけを見て育った25歳の青年が、

初めて外界に出たことから巻き起こる騒動を描いたコメディドラマ。

外の世界から隔絶された小さなシェルターで、両親と3人だけで暮らす25歳のジェームス。

子どもの頃から毎週届く教育ビデオ「ブリグズビー・ベア」を見て育った彼は、

現在はその世界の研究に没頭する日々を送っていた。

そんなある日、シェルターに警察がやって来て、両親は逮捕されてしまう。

これまでジェームスが両親だと思っていた男女は、実は誘拐犯だったのだ。

ジェームスは生まれて初めて外の世界に連れ出され、

“本当の家族”と一緒に暮らすことになるが……。

 

というもの。

『誘拐』『監禁』『洗脳』と行った、なかなかにヘヴィなテーマを扱っているんだけど

(映画「ルーム」みたいな感じだよね)

全然、悲観的じゃなくて。

それぞれの立場がそれぞれの正義を持って生きていて。

確かに誘拐犯は法を犯しているし、やったことはダメなんだけど

それでもジェームスのためだけにVHSテープ25巻・全736話もの

『ブリグズビー・ベア』を作り続けるってすごい情熱…。

誘拐されたジェームス自身も大きなトラウマを背負うし、

すっかり大人になった状態で保護されたジェームスを受け入れる”本当の家族”にも

もちろん葛藤があって、どの立場の気持ちもわかるから観ていて切ない。

でもね。

その葛藤を乗り越えて、なんだかんだ最後はみんないい人なの。

「悪人」が一人も出てこないの。

 

基本的にやっぱり、相手を「認める」ことと「受け入れる」ことから

人間関係というか信頼関係って始まるんだなぁって

改めて考えさせられる映画でした。

みんなの心の中にそれぞれの『ブリグズビー・ベア』はいるし

どの人の「ブリグズビー・ベア」も正解で。

無意味に否定するのではなくまずは尊重しましょう、みたいな。

あと、劇中でちょいちょい出てくる「激ヤバ!」っていう

若者のスラングが聞き取れなくて(私は当然聞き取れないんだけど)。

おそらく今の日本の若い子の「マジ卍」的なワーディング。

「マジ卍」なんて外国人からしたらヒアリング無理だろうし、意味不明だろうし。

(日本人のBBAだって意味わからんのだから)

でも、その『激ヤバ!』を使いたくて

思わずNYにいるフェアリー君に「映画を観て確認して!」とお願いするほど。

いやもう、時差とか考えないおばさんですまん。

 

今のところ、今年一番好きな映画だな。

マーク・ハミルとか大物も出てるから、その辺も見所だよ。

『ブリグズビー・ベア』は現在、公開中です。

上映時間も90分程度だから、観やすいよ〜。

 

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