面白いもんで。ものすごい忙しい生活に戻ったら、
以前、よくお世話になっていた先輩作家さんたちとも一緒に仕事する機会が多くて。
嵐のような日々に戻りつつあるんだけど、
そしたら嵐のようなあの時代の人間関係に戻りつつある。
不思議だなぁ。面白い。
なんだろう、これってきっと意味があるんだろうな。
そんなこんなで。
最近もまた10年びぶりぐらいにご一緒する先輩作家さんがいて。
たぶん、最後に一緒に仕事したのは私が結婚したばっかりぐらいの頃だったので
『のぞみちゃん、まだ離婚してないの?』
って真顔で聞かれて、『これがですね、意外と続いてるんですよ』みたいな(笑)。
なんだろう。
10年ぶりぐらいに会ったら、
確かに私は10年分大人になった(会議での態度などが)って言われたけど
『相変わらずビミョーな不安定さをはらんでいて。それで他人と暮らすとか大変じゃね?』
って言われて、あ〜そうなのか〜なるほどね〜みたいな。表現が的確だなぁ。
そうそう、そうなんですよ。ま、誰しも少なからず『不安定さ』を抱えてるんだろうけど
私たちみたいな『ひとり』での仕事をしてたりとか、
自分の存在がそれすなわち自分の値段に結びつくような仕事をしてると
なんかたぶん、メンタルがいろいろ狂ってくるんだよね(笑)。
『のぞみちゃんは、一見ニコニコしてるけど実際には心にものすごい厚い壁あるからな〜』
って朗らかに笑っておっしゃっていて。
おぉ…そうだ…若い頃はそれを隠しきれてなかった(今もか?)。
『だから、ある日突然。自己完結して昨日まで大好きだったものがどーでもよくなるでしょ?』
『それで結婚生活が続いてるってすごいね。そういうの直ったの?』………直ってねーっす…。
そんな不安定なメンタルしてたら他人と暮らすのはしんどいし
ましてや結婚なんて無理なんじゃねーの!?ってみんな思ってたらしい。みんなって…。
まぁでも。
もし旦那ちゃんがもっと『常識的な大人』だったら、結婚生活は続いてなかったと思う(笑)。
彼は『究極の自己防衛』のために他人と接触や他人を信用することを頑なに拒否するから。
そういう『自分の中に、絶対 他人を入れない』という意味で私たちはきっと
根本的なところが『にたもの夫婦』なんだと思う。
とはいえ、私は彼ほど『変わってる』とは思いませんが(真顔)。
あとはね。
私たちはお互いにどちらも3人兄弟の真ん中なんです。
この『中間子』って、すごい意味あります。
私は常に愛情不足を感じているがゆえの、他人に対して過剰に接してしまうのだけど
(クソ忙しいのに花見やら飲み会やらやっちゃうとか、親孝行は絶対!みたいなね)
彼は愛情不足ゆえに、他人に期待しない人です。
私は『好きになって欲しいから、まず自分が相手を好きになる』けど、
彼は『傷つくのがいやだから、誰のことも好きにならない』。
これ一見大きな違いなんだけど(確かにベクトルは真逆をむいているけどね)、
この『中間子ゆえの愛情不足』こそ私たちの最大公約数なのですよ。
一緒に暮らしていると、よくわかる。
まぁそんなこんなで。
自分の『若い頃』を知っている人に会うのは、
自分が忘れていたようなキャラクターとかを思い出せて面白い。
反時計周りで時計の針がすすむような感覚が、なんだか不思議で楽しい。
とりあえず、眠い。
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