先日、とある会議に呼ばれまして。

恋愛系のバラエティ番組の企画会議だったのですが

その会議で『なんでそんなにバチェラーにはまったの?』

『バチェラーのなにがそんなに面白いの?』とみなさんに聞かれて。

う…うぅ…うーーーーーーーーーーーー!!!!

全く上手に答えられなかったのです!全国のバチェラーファンのみなさんごめんなさい!

 

いや、普通に『参加している女性間のドロドロですかね』とか

『バチェラーの久保さんが超人的にかっこよくて高スキルで目が離せない』とか

『女性に感情移入していって応援しながら観れる』とか色々理由はあるし

そういう通り一遍的なことはいくらでも言えるんですよ。

結局は、あの番組は高スペックな久保さんがなぜ今まで結婚できなかったのか

それが丸裸になるという結末だったのだけど。(観てる人にしかわからん。)

でも、本質的に私がバチェラーを楽しんだのはそういうことじゃないんすよ!

うまく言えない…悔しい…会議室の皆さんも『で?』みたいな顔をしてらっしゃる。

そういう恋愛番組なら掃いて捨てるほどあるのに、なんでバチェラーなの?

テラスハウスじゃだめなの?って。いや、そーなんだけどさ、だけどさ…。

 

と、ちょっと悔しい気持ちを抱えながら家に帰り、その日の夜。

旦那ちゃんにこのことを話しました。

『なんかさ〜、バチェラーの魅力を上手に伝えられなくてすごく悔しかったよ〜』

って。テレビ観ながら、桃とか食べながら気軽な気持ちで愚痴っていたら。

我が家のMr.分析官が、

『のんちゃんが会議で言っていたことは全て的外れだよ!』と憤怒。

え…そう??そうかな??バチェラーの魅力、どう伝えたら正解だったんだろう…。

 

『のんちゃんが友達と狂ったようにバチェラーを観ていたとき、何が楽しかったかといえば

それは、みんなで一緒に見る”グルーヴ感”でしょうが!!!』

と。まぁ、確かに。

ネット配信だからいつだって見られるのに敢えて時間を合わせて「せーの!」で観たり

観ながらLINEでコメントやりとりしたり。

さらに、最終回にはお泊まり会までして久保りんの恋の行方を見守ったり。

そうか…みんなで『同じ時間に同じものを見る』ってことに興奮していたのか。

 

って、それって昔のテレビだよね?

今となっては、テレビなんて自分の都合で自分の好きな時間に観られるけど

昔は録画機能とかそんなに発達してないから、みんな同じ時間に同じものをみて

翌日、学校で盛り上がってた。

 

なんだろう、自由にいつでも観られる時代に『敢えて一緒に見る』ってことに

興奮していたのかも。自分たちの行為に、興奮していたのか。

『結局は、見る側の能動をどこまで引き出せるか。そこじゃないの?』

と、我が家の分析官はおっしゃっていました。

まぁだからね、その『能動』ってやつをひきだす番組作りが難しいし

難しいから楽しいんだけどさ。

番組を作って終わりじゃなくて、テレビの向こうの人まで動かすって…

果てしない挑戦に思えるけど、だからこそ挑むべきなんだなぁ。

ネットとかテレビとか、そーいうこと関係なく。

はぁ、果てしない。

 

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