いや〜、『アート偏差値30』というこの私が
デザインについて考察する日がくるとは!
まったくもって、人生何があるかわかりませんね。
というのも、今回この江差旅庭群来さんに滞在して
『デザインのチカラ』ってのをものすごく痛感したのです。
私が最も好きだったのは、この廊下。ロビーやレストランと客室をつなぐ廊下。
この廊下を通るだけで、特別な空間に入ったような気持ちになれる。
なんだそれ、すごい。
群来さんもそうなんだけど、直島のベネッセハウスにしても
いずれも『わざわざ』都心からお客さんがやってくる。
群来さんに至ってはリピーターの多くが都心から。ぶっちゃけ、
超辺鄙な場所にありますよ(失礼!)。
それでも人を惹きつけるのは何か。
もちろん食事も美味しいし静かでのんびりできるし温泉もあるし
だけど最大の理由は『デザイン』じゃないかなと思ったのです。
カブきすぎて個性爆発!というデザインではなく、
「特別感が味わえるのに居心地がいい」この絶妙なさじ加減。
おそらく「個性爆発系」の方が、簡単だと思うんですよ。注目されやすいし。
だけど、「特別感があるのに居心地がいい」ってのは本当に難しいと思う。
我が家のデザイン大臣・旦那ちゃん曰く、
後者の方が「本当の意味でのセンス」が重要になるとのこと。なるほどね〜。
やっぱり私には理屈やらなにやらはわからないのですが、
今回強く思ったのは、優れたデザインの空間に身をおくということは
豊かな気持ちになるということ。
それだけは、確かな実感としていえます。
これを味わいたくて、きっとリピーターが絶えないんだろうなぁ。
旦那ちゃんが生活においてアートを大切にする意味がようやくわかった気がします。
我が家にも壁にいろんな絵とかが飾ってあるんだけど、
私としてはぶっちゃけ「掃除めんどくさいな」ぐらいにしか思わなくて。
でも、「豊かに生きる」という意味では必要だったのだなとやっとわかりました。
文句ばっか言っててごめんよ。でも、掃除は手伝って。
デザインの意味を考えたり、刺激をもらうってのは
やっぱり心に余裕がないとできないことで。
その意味でも「豊かに生きる」ということにつながっているのだろうな。
(だからこそ、お金持ちの楽しみになりがちなんだろうな。)
「感性」とか「心」とか、なんかすごくファジーで胡散臭いものだけど
だけど大人になってもやっぱりそこが貧しいと、人生はつまらない気がする。
でもって、私はこれまで「感性」や「心」を豊かにするための最も重要なファクターは
「読書」だと思っていたけど、そこに「アート」も加えよう。
って、何様だよ(笑)。
自由に作品とお話できる、そんな想像力の持ち主こそが本当に豊かな人生を歩んでいるんだろうな。
その意味で、旦那ちゃんのことは少しだけリスペクトしています。
この感覚が味わいたい方は、ぜひ江差旅庭群来へ!!
私はふるさと納税を使って、もう一度行こうかな!!
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