ジェームズ・タレルの『光の館』のメインイベントといえば
天井をフレームに見立てたオープンスカイから、空を鑑賞すること。
その目玉となるのが、夕暮れから日没、
夜明けから日の出の2つのライトプログラムです。
これがそのオープンスカイなんだけども。
一部屋だけ屋根が開閉式になっていて、
その部屋にゴロンと寝転んで空を見ます。
今回は、ロンドンカップルがそちらの部屋に宿泊していたので
サンセットプログラムとサンライズプログラムの時間には
私たちがカップルのお部屋におジャマして
一緒にゴロンと横になり空を眺めました。
まずは、サンセットプログラム。
天井の横の間接照明も日没と日の出に併せてプログラムされているので
空が一番キレイに見えるようちゃんと設定されています。
で、プログラムのスタート時間もちゃんと教えてもらえます。
この日のサンセットプログラムは18:06からでした。
まだ会って1時間程度のロンドンカップルと私たち…
なんだかぎこちない感じで4人で寝転がって
ただただ空を鑑賞。
右上の大きな枠の空がスタートで、
そこから徐々に夜に向かって変化していきます。
(半時計回りで時間が経過していきます。)
約1時間程度で完全な夜に。
山の上で周りには一切、建物がないのでとにかく真っ暗で星がキレイ。
こうして、サンセットプログラムが終了し私たちは自分たちのお部屋へ。
お風呂に入って、翌朝のサンライズプログラムに備えて早々に寝ちゃいました。
(このお風呂がまたスゴイのですが…これは実際に行った人だけのお楽しみにしましょう!
ね?行きたくなったでしょ??)
そして、翌朝は4時前に起床。
サンライズプログラムはなんと朝の4:04から。
オープンスカイのあるロンドンカップルの部屋を訪れ、天井を見せてもらいます。
いやしかし、寒過ぎて…全員、布団にくるまって“みの虫”みたいな状態で鑑賞。
映画『風立ちぬ』の結核のサナトリウムのシーンみたいでした。
まだ星が瞬き流れ星が見える状態の夜空から、徐々に空が白ばんできて。
約1時間、日の出までの空をじっくり鑑賞。
こんなにじっくり空を見たのは、生まれて初めてかもしれません。
って…結構みんな寝ちゃってたけど…(苦笑)。
そして、プログラム終了時に外廊下に出たら、朝焼けがとってもとってもキレイでした。
ただただ寝転がって空を見上げて。空の移り変わりを、ただただ眺める。
なんだか不思議な体験でしたが、アタマを空っぽにしてこういう時間を共有するっていうのは
とても面白かったです。
ジェームズ・タレルが何を伝えたかったのか、やっぱり私にはよくわかりませんが
でも、こうやって『なにものでもない時間』を経験させてくれたタレルさんに感謝。
ということで、サンライズプログラムが終わってもまだ朝の5時…。
私たちは再びそれぞれの部屋に戻り、二度寝に突入しましたとさ…。
さて、この後は!!大地の芸術祭を開催した十日町のART施設をびゃびゃ〜っと観光!!
そのお話はまた明日!!
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