約2年間、本屋さんでバイトをしてみて

そこでの最も大きな収穫の一つが

『別人格を持てたこと』でした。

私は仕事大好きおばさんで、

「放送作家である自分」がメインだから

これまでは、どうしても人生の98%ぐらいが

放送作家に占拠されちゃっていたんだけど。

(趣味のない人生を歩むとこうなるのだよ…)

書店員という、全く違う居場所を作ったことで

力みが抜けたというか、少しだけ

フワッと生きられるようになった気がします。

まぁ、放送作家と書店員ではそもそも

「名前」からして違ったので…

強制的に切り替えられる感じでした(笑)。

端的にいうと、

書店員としてレジに立っている時は

放送作家の仕事を考えない時間でした。

普段、何をしていても

「あの企画、どんな展開にしよう」とか

「あの宿題、どんなキャストにしよう」とか

なんだかんだテレビのことを考えがちなんですが

書店員の時は「書店員」に集中できたんですよね。

単にタスクが多過ぎて、他のことを

考えられなかったというのもあるけど(苦笑)。

そうやって、強制的に放送作家から距離をとる場所の

重要性みたいなのを知れたことも

書店員をやってみて、良かったことだと思います。

で、辞めちゃったじゃんね、書店員。

次の別人格をどこに宿すのか。

それを探す旅がはじまります。

っていうか、もうプランはあるんだけどね。

あとは、私がやる気になるだけ…。

そんな私の人生の扉を開けてくれた人物のお話は

また次回。(謎にもったいぶる〜)

  

non。