GWの最中に、小沢健二さんのライブに行ってきました。

マブダチ作家のnaoちゃんがチケットを取ってくれて今回も無事に参戦。

naoちゃん、ありがとう!!!

なんだかんだと毎回、小沢くんのライブにはnaoちゃんと行っている(笑)。

 

何度もBlogに書いているけど、

田んぼの真ん中の一本道をチャリで通学していた高校時代から、

私は小沢くんが好きです。

その頃から好きなミュージシャンって、おそらく彼一人で

(というか、そもそも私は音楽を聞かないので好きなミュージシャンが他にいない)

だから、彼の声を聞くと無条件で16歳のあの頃にメンタルがタイムスリップする。

 

小沢くんは、小沢くんの歌声は、小沢くんの綴る歌詞は

私にとって『トウキョウ』そのものでした。

東京でもTOKYOでもなく、トウキョウ。

早くこの街から出たいと思っていた高校時代、

彼の歌を聞いてトウキョウを想像していた。

 

今回のライブでもやっぱりそんなことを思い出したのだけど、

2010年のライブ以降、これが3回目ぐらいの参戦なので

前回よりももっと冷静に、そしてちょびっとセンチメンタルに

日本武道館で彼の歌を聞いていました。

そして、思ったのですよ。

小沢くんが私に教えてくれたのは「哲学」だったのだ、と。

 

考えること、それを言葉としてアウトプットすること、

あわよくばそれを音楽にのせて歌うこと。

その有用性を彼の歌から、私は学んだのだなぁと。

残念ながら、歌を歌う職業にはついていなけど(笑)。

夢見がちな言葉の羅列とか、無秩序の中に秩序を見つける楽しさとか

そういうことをいつもなんとなく感じていたのだなぁと。

そのことに、唐突に気づいたのです。

「切なくて、切なくて」っていう気持ちを表現する時、

「胸が痛い」って言うんだってこと、

多分わたし、小沢くんの歌から学んだ気がする。16歳の時に。

 

日々は、日常の繰り返しで、そんな日々の中に「喜びと悲しみが時に訪ねる」のが

人生ってやつなんですよ、きっと。

 

ライブが始まって、第一音を聞いた瞬間、私たちは魔法にかけられて。

そして最後に、王子様はこう言って私たちの魔法を完全に解いた。

「日常に、帰ろう。」

 

今日からまた、日常の中で小沢くんの歌を聴く。

 

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