映画『ふがいない僕は空を見た』の試写会に行ってきました。

ぶっちゃけ、2日徹夜した後でまるっきり体力ゼロだったんですけど

原作の窪 美澄さんの小説が大好きで、

さらに監督が大好きなタナダユキさんということで、はりきってGO。

ストーリーはと言うと…

元いじめられっこ同士で結婚したあんずと名乗る主婦・里美(田畑智子)と、

助産院を営む母子家庭で育った一人息子の高校生・卓巳(永山絢斗)の

出会いから物語が展開する『ふがいない僕は空を見た』。

里美(あんず)は姑から子作りを執拗に求められ、

不妊治療や体外受精を強要される日々を送っており、心のよりどころである

アニメや趣味のコスプレがきっかけで出会った卓巳と情事を重ねていく……。

妊娠や出産など人間の「性」と「生」を女性監督ならではの視点で温かく描きながらも、

誰もが抱える心の闇や行き場のない思いなど、登場人物の苦悩や葛藤が

赤裸々に映し出される群像劇である。

というもの。うむうむ。

『性』と『生』がテーマということだけあり、かなり大胆なセックスシーンも頻出。

それがなんだか妙にリアルで、そこはやっぱり女性監督ならではな感じです。

ただ。

やっぱり原作を超えてないんだよな~っていうのが個人的な感想。

あたしが原作を大好きすぎるからかな??

もっと青春特有のドロドロした感じとか、そういう部分も描いてほしかったなぁ。

キャスティング的にもちょっとイメージと違ってたりしたのだけど…。

ただ、タナダ監督の切り取る日常のワンシーン、ワンシーンは

とても美しくて愛おしいです。

『こんな気持ちのいいセックスの果てに子どもが生まれるとしたら、

それはなんてしあわせなことなんだろう。』

というセリフに共感・共鳴。

でも、原作の中であたしが大好きだったセリフは出てこなくて

う~ん、ちょっと残念だったな…。

ということで、『ふがいない僕は空を見た』は11月17日(土)公開です。