なんだかショッキングがタイトルですが、まぁそのまんまです(笑)。

先日、徹夜の仕事終わりで同じ番組の男性スタッフさんに

『そういえば、のぞみさんってお子さんいくつになるんですか?』

って聞かれて。

私はわりと自分に子どもがいないことやその理由を話しているので

『そうか、私に子どもがいないことを知らない人もいるもんなのか〜』と

ちょっと新鮮な気持ちになったのです。

で、その時に結婚したてのころのちょうど10年ぐらい前のことを思い出し

Facebookに『当時、子どもが欲しくて欲しくてたまらなくて』みたいに書いたら

今度は『のぞみさんって、子どもが欲しいタイプの人だったんですね!』と言われ。

(しかもみんな、さりげなさを装って聞いてくれるあたりがすごい。)

『そうか、私はもともと子どもが欲しくない人だというイメージもあるのか』と

これまた新鮮な気持ちになったのです。

 

正直に言えば、私は子どもが欲しくて欲しくてたまりませんでした。

っていうか、大人になって結婚したら誰でも『親』になれるもんだと思っていました。

だって、子どもの頃は自分の家族はもちろん、友達のウチもみんな

お父さんがいてお母さんがいて子どもがいて、それで家族が成り立っている。

(っていうか友達が『子ども』なんだから当たり前なんだけど。)

だから、大人になったら自動的に結婚して、自動的に子どもができて、

自動的に親になるもんだと思っていました。

でも、そうはならない現実。

と、なぜ子どもに恵まれなかったのかというのはさておき、

『なぜ、子どもが欲しかったのか?』という点にフォーカスしてみると

それはまぁ、『親のため』とか『老後も安心だよね』とか色々理由はあるけれど

一番の理由は違いました。

それは、誰にも言ったことなかったけど、もう別に時効だからいいでしょう。

なんの時効だかわからんが(笑)。

 

仕事をやめるきっかけとして、子どもがほしかったのです。

 

はぁ〜〜〜〜、言っちゃった。

学生の頃からテレビの仕事がしたくて、どうしたらその道が開けるかずっと模索し

なんのコネも学歴もないところからどうにかこうにかテレビの世界に飛び込んで。

放送作家になって、フリーになって、ずっとずっと走り続けてきました。

確かに仕事は楽しいし、刺激的だし、大好きだし。

だけど。

いつもどこか、ちゃんと息が吸えてない感じがしていました。

でも、足を止めることは怖い。

もっと自分に確固たる才能があればいいのだろうけど、

テレビ業界でのイス取りゲームに負けないために必死でした。

この世界から離れたら、もう二度と現場には戻ってこれなくなると思っていたし

どうにかしがみついて、オファーをもらうためにはやっぱり

期待してもらっている以上の仕事をしなくちゃならない。

 

そんな中、30歳で結婚して。

その時、正直ホッとしたんです。

『これで子どもができたら、仕事をやめる言い訳になる』って。

誰への言い訳って、それは他人ではなく『自分』への。

自分を納得させるため。

だって妊娠しちゃったんだから仕事は休まなきゃダメじゃん。

子ども産んだんだから仕事セーブするの当たり前じゃん。

正直、少し休みたかったんです。

でも、休む勇気がなくてだから『子どもができれば…』ってずっと思ってた。

子どもを言い訳に、堂々と仕事から距離を置けるって。

 

でもまぁ、結果的には子どもに恵まれず

相変わらず今も、息をきらしながら仕事をし続けているんだけど(苦笑)。

それもそれで、一つの人生なのかなぁと今は思うし

『諦め』みたいなのもついたので、受け入れているけれど

やっぱり、『子どもをもたない』って決めるまでには時間がかかりました。

なんだろうね、子どもをもつことを言い訳にしようなんて思っていたから

バチが当たって授からなかったんだ!って思う人もいるかもしれないけど…

私たちに子どもがいないのはそういう理由ではありません。

 

突然こんなことを書いちゃったけど、今回のことがきっかけで

『そうだ、私は子どもがほしかったんだなぁ』って気持ちを

久しぶりに思い出したので忘れたくなくて記録しました。

 

『子どもがいる人生の方が断然たのしい!』とか

『子育ては最高のプロデュース業だからやらないのはもったいない!』とか

色々リコメンドいただくのだけど…やりたくてもできないのです(苦笑)。

その辺の事情については…明日、書こうかな。たぶん。

 

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