きのうのブログのアクセス数がなんかすごいくて、ビビっています。

誤解しないでいただきたいのですが、私は別に『仕事をやめたい』ワケでも

『悲劇のヒロインぶりたい(ヒロインって歳でもないしね)』ワケでもないです。

仕事は好きだし、楽しいし、刺激的だし。

そして、仕事に関わるすべての人たちに感謝しているし。

仕事がやめたくてやめたくて仕方ないのに、

嫌々、原稿を書いているとかそういうことは全くないです。

以前、変な噂とか流されてメンドくさい思いをしたことがあるので

一応、書いておきますね。

 

まぁ、そんなこんなで

『子どもが欲しかったなら生めばいーじゃん』と言われそうですが

そうです、それ…正解!!

いやしかし、子どもが生めない事情がありました。

複雑な理由はなにもないのだけれど

シンプルな理由が複数重なったら、たまたま難しくなったという感じですね(苦笑)。

 

私自身に限って言えば、結婚した30歳の時。

仕事が楽しくて、オファーもいっぱいきて、週に5日の徹夜なんて当たり前!

(だって本当に週5本、違う時間帯の生放送を担当してたし…恐ろしい!!)

若くて体力もあるから、自分はいくらでも働けると思っていました。

ところが。

33歳ぐらいの時に、卵巣出血を引き起こし出血性ショック死の一歩手前になりかけて。

卵巣出血のきっかけは、『排卵』でした。

その後、仕事が忙しくなったりストレス過多になると排卵の度に卵巣出血を引き起こす。

これがね、もうね体がねじれるほど痛い。

立ってられない。

けど生放送の仕事を休まず徹夜でガンガンする。

(休んだら仕事がなくなるという恐怖に怯え続けて生きてきたからね…笑)

きっと重度の貧血もあったんだろうなぁ。卵巣出血を引き起こすと

血の気が引きまくって真っ青な顔になるので我が家では『アバター現象』と呼んでいました。

って、そんな呑気な話じゃないんだけど(苦笑)。

とにかく、排卵が原因で3ヶ月に1回ぐらいはアバター現象を引き起こすので

主治医の先生と相談してピルを飲み、排卵を止めたのです。

はい、これで妊娠は不可。

これが、私たち夫婦に子どもがいない理由の一つです。

 

その後、数年間ピルを飲み体調もよくなってきたし仕事も減らしたので

いよいよピルをやめましょうってなったころには37歳ぐらいになっていて。

もちろんそこから妊娠することも可能だったとは思うのですが

やっぱりね、ピルを数年飲み続けると排卵しにくくなりますよ。

お医者さんは『そんなことない!』って口々に言うけど

ピルを飲んでいた人たちは体験談として割とそういう風に聞くよ〜。

だってさ、排卵をしないようにクセをつけられていたんだから

『今月から解禁だって!』って言われてもなかなか昔みたいにはできないでしょ。

ずっと右手でご飯食べてきたのに、急に左手でお箸持てって言われても

無理なのと同じで(ちがうか?)。

というか、35歳すぎると現実的に卵母細胞やら卵子が劣化していくので

妊娠のチャンスは低くなるしね。

 

出産という経験は、なにやらとてもamazingなものだと聞くし

自分もいつかするものだと思っていたけど。

私は妊娠して子どもを産むような体で生まれてこなかっただけなんです。

(まぁ、自己責任の部分もあるし、後天的な理由も大きいけど。)

私たち夫婦は、結婚して10年経った今でも

お互いに名前で『ちゃん』と『くん』で呼び合って

なんだかとってもフワフワしているけど

それはきっと、子どもがいないからなんだろうなぁって思う。

いつまでも、自分の人生の主人公が『自分』のまま。

準主役は…うーん…じゃぁ、旦那ちゃんにしよう。

 

おそらくこれから先も子どもを産むということはないと思うし

二人で歳を重ねていくんだろうし。

それが私が与えられた人生なんだろうなぁって今なら思う。

こう思えるまでには、やっぱり相当時間がかかったけどね。

『子どもはまだ?』って聞かれる度に

(10年ぐらい前は会議でニヤニヤしながらおじさんが聞くってのが

普通にまだありました。)

本当のことが言えなくて辛いなぁって思ったり傷ついた時期もあったし、

やっぱり子どものいる友達と一緒にいるのがしんどいなってことも思ったし、

『なんで私たちだけ親になれないんだろう』って悲観的になったりしたこともあったけど。

今なら、うんうんって受け入れられる。たぶん。うんうん。

 

きのうから、プライベートなこと満載になってしまいましたが

もし不快に思われた方がいたらすみません。

(デリケートな問題だから、色々みなさん受け止め方が違うだろうし)

まぁでも、別に私たち夫婦はだからと言って『かわいそう』でも『気の毒』でもないし

(たまにねそういう風に同情の眼差しをいただくことがあるのです…)

こういうケースもあるんだなぁぐらいに思ってもらえると幸いです。

子どもがいなくても、それなりに幸せですよ〜。

 

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