友達が最近、大切な人を亡くして。
とてもとても落ち込み、弱っていて。
そんな時、その友人が
『本を読みたいんだけど、なにかないかな?』
って聞いてくれたので、色々と思案してみました。
ちなみにその友人は、気持ちを強くしようと
自己啓発本とかメンタルヘルス系の本を
たくさん読んでいたそうなのですが、
自分が弱っている時にそう言う本って、
私は逆効果だと思うんですよ…。
自己啓発系の本って、元気な時に
「ふんふん、そんな考えもあるのね〜」
ぐらいに読むのが丁度いいと思うし。
で。
大切な存在を亡くし、気持ちが弱っている友人に
どんな本をすゝめたらいいか…。
私は、何も考えずにライトに読める
小説とかがいいかな〜と思ってたんだけど、
バイト先の本屋の店長に相談したら、
『そういう時は、この本。これ一択だよ。』
と教えてくれたのが、
『さよならのあとで』という本でした。
100年前に書かれた
ヘンリー・スコット・ホランドさんの一遍の詩に
絵本作家の高橋和枝さんが2年の時間を費やして、
18枚のイラストをそえた一冊。
100ページほどの本には42行の言葉しかない。
でもその言葉がどれも悲しみにくれる心に
寄り添ってくれて。
どうしようもない悲しみの渦の中、
泣きたくなった時に、ふと手にとってもらえれば
その友人を少しだけ
励ますことができるかなぁと思って、贈りました。
と言うか。
やっぱり餅は餅屋と言うか、プロはすごいですね。
店長に「こういう本が欲しい」
「こういう気持ちの時に読む本は?」
って聞いたら、ドンピシャで本を提案してくれる。
私もちゃんとプロフェッショナルになりたい。
私も父を亡くした時に、この本を読みたかったな。
というか、父を亡くした経験があるからこそ
この本の良さがよりわかるのかもな。
悲しい時は、ムリに笑おうとせずに
悲しみと一緒に歩けばいいと思うよ。
だって、悲しみは敵じゃない。
私はいつだって、あなたの味方だよ。
non。