ジーダブに読んだ本の中で今のところ
これが一番面白かった気がする。
北海道放送のディレクター・河野啓さんの
ノンフィクション作品
『デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場』。
珍しく旦那ちゃんに勧められた本なのですが、
図書館で2ヶ月待ちの人気作品らしい。知らなんだ。
内容は、35歳でエベレスト登山中に滑落死した
登山家・栗城史多さんの真実を描いたもの。
栗城さんって私、もうネットで祭り上げられて以降しか
知らなかったんだけど、
彼を見ていたときの「モヤモヤ感」の正体が
この本を読むとパッと晴れます。すごい。
『謎と矛盾に満ちた登山家・栗城史多の
実像に迫る』
っていうキャッチなんだけど本当にその通り。
日曜昼の『ザ・ノンフィクション』が好きな人は
間違いなく大好物な一冊です。
テレビディレクターが書いているからか、
文章自体が「映像的」で読んでいるとシーンが浮かぶ。
つくづく、優秀なテレビ屋の文章能力の高さに
ホレボレさせられる…すごいよね。
だから、本を読んでいると言うよりは
ドキュメンタリーを「観ている」ような一冊でした。
これは旦那ちゃんも言っていて。
読書をしている時はまるで
番組を観ているような時間だったって。はい、同意。
読み終わった後には、サンサーラが聞こえてくるレベル。
♪生きて〜く 生きていく〜…。
いやしかし、承認欲求って恐ろしいな。
でもそれって、もはや人間の「業」だよね。
図書館で2ヶ月待ちも納得の一冊。
っていうか、なんで旦那ちゃんはあんなに
図書館が好きなんだろな。謎。
どんな人気作品も忍耐強く待つんだよなぁ。
non。