先日、会食の席で地方創生ウンタラカンタラ的な

話になって。

私は地方創生にまつわる幾つかのキーワードを

個人的にNGにしていて。

(その言葉が出た時点で試合終了・・・)

そんな話は置いといて(置いちゃう!)

地域が注目されるために名物や特産品を作るのは

必須だと思うけど、そこに必要なのはやっぱり

『ストーリー』や『哲学』であって。

という話をしたら、地元の方が

「付け焼き刃なストーリーなんて作っても

 一時的には話題になるかもしれないけど

 長期的に見たら地元にとって何にもならん」

とおっしゃっていて。

いや、そりゃそーでしょ(呆)となった次第です。

いや、そりゃそーでしょ。

地元の特産品を活かして名物を作りましょうって時に

安直な『足し算』をしちゃダメなんですよ。

意味、わかります?

安直な足し算からは、安直なものしか生まれない。

  

例えば私は先日、日本の郷土料理を紹介する

『宝メシ』という番組を担当したのですが

全ての料理にストーリーや思いがあって。

それは安直に付け足したことではなく、

その料理が持つ意味や歴史、関わった人たち…

あらゆる要素を分解して分析し、

その中から、キーワードを見つけて取材し

ストーリーを掘り起こしていくんです。

つまり、あらゆる要素を一度、

因数分解して、そこから再構築する。

「なぜここでコレが生まれたのか?」

「どういう人たちに愛されたのか?」

「どんな経緯で失くなりそうなのか?」

「どんなふうに愛されているのか?」

…などなど、あらゆる疑問を洗い出します。

地元の人に話を聞くのはもちろんのこと

地元の郷土史を読んだり文献を調べたり、

時には論文を読んで学術的見地から

キーワードを探すことも。

ちなみに私…テレビ以外の仕事をするときには

ちびっこだろうがどんな企業のお偉いさんだろうが

徹底的にアンケートを駆使するんですよ(笑)。

テレビの現場なら他の人と手分けして

下調べ・取材ができるけど、テレビ以外の現場では

自分でどうにかしなきゃいけないから。

とにかく対象者を深掘りしないと

結局、浅い仕事しかできないんですよ。

  

で、ここが一番大事なんだけど

こういう作業って「主観」じゃ無理なんです。

結局、因数分解された要素って

地元の人たちにとっては当たり前のことだから。

だから「客観」が必要。

でも、誰もが客観的にできるかと言えば

そうではなくて。

そこはセンスと経験によるものが大きい。

例えば私は、仕事として

恒常的に取材対象者・物に対して

因数分解して再構築ということをやっているので

できるのであって。

(それは一見すごく簡単そうに見えるけど

 実はとても難しい技術なのですよ。)

  

謎の地方創生コンサルタントとかが安直に

「ジビエにジャムのっけて新商品にしましょう!」

とかいう、

『足し算』的なイージーな発想は危険だなと

個人的に思うんだよね〜というお話です。

浅いじゃん。浅すぎるじゃん。

  

まぁつまり、私はこうやって

常にあらゆることにストーリーを作ってきたので

因数分解は得意だし、哲学を見出すのも好きだし

ストーリーを作るのは上手いので

お手伝いできることがあればお声がけください。

そして、、、

実際にどうやってストーリーを紡ぎ出すのか

知りたい方はご連絡お待ちしてまーす。

あ、ちゃんとギャラはもらいますけどね!!

プロに頼むってそういうことだからね(笑)。

能力搾取、ダメ、絶対。

  

non。