『すべての子ども経験者のみなさんへ。』

そんなキャッチコピーを掲げ、この夏の目玉映画の一つともなっている

『STAND BY ME ドラえもん。』

『私も、ドラ泣きしたい!!!』と思い、登山部の打上げの帰りに盛り上がって

naoちゃん、チグサちゃん、そしてヨーヘイ君&ミズエちゃん夫婦と一緒にオールナイト上映へ。

もうね、泣く気満々で。ハンカチ握りしめてスタンバイ。

っていうか。

どうしても昭和世代の私たちにはあのドラえもんの新しい声に違和感があって

『感情移入できるかな…』なんてちょっと不安だったんだけど。

そんなこと関係なく、感情移入できた。

っていうか、アニメーション技術スゲぇ!!!

ドラえもんが3Dになったことで、

『もしかしたら、いつか私のところにもドラえもんが来るんじゃないかな。』

なんてアタマ悪い妄想するレベルでリアリティありまくりです。

ストーリーは、基本的にこれまで人気だった“泣ける系”の話をつなぎ合わせてあるし

尺も90分と短いのでとっても見やすい。

つまり、アニメとコミック両方でドラえもんと一緒に育ってきた昭和の私たちにも

違和感なく見られるストーリーのチョイスと

今、まさにアニメを観ているであろう小さな子どもが見ても飽きない尺設定で。

すごい。

ドラえもん、マジすごい。

っていうか、ムダなシーンが1秒もなかった。それがスゴい…。

ドラえもんって、いつだって私たちのそばにいて

きっとみんなドラえもんと一緒に大人になってきて。

だけど、いつか自分が大人になった時、『ドラ離れ』する瞬間が必ず訪れて。

そのことを大人の私たちはもう知ってしまっているから切なくて愛おしい映画なんだと思う。

自分たちが子供のころ、夢見ていた21世紀の世界が描かれていて

(未来の人はボディースーツみたいなの着てるし、車もタイヤなんてなくて宙に浮いて走るし)

そういうのを見た瞬間、

『もう子どもじゃない自分』と『未来を夢見ていた子どもだった自分』がごっちゃになって

感情が整理しきれないぐらいでした。

でも。

私…ドラ泣きしませんでした…。

なぜって?

それは、もっともっともっともっとあのドラえもんの世界を見ていたかったから。

自分もドラえもんやのび太君やしずかちゃんたちと遊びたかったから。

だから、泣くのを忘れて真剣に観すぎちゃったの。

ちなみに…私たちの中で唯一“ドラ泣き”していたのはDr.同級生のヨーヘイ君。

きっと心がキレイなのね。うん。

っていうかね。こんなこと書くとドン引きされるかもしれないんだけども。

私にとって、旦那ちゃんはドラえもんなんだなって思った。

いつだって自分とは違った目線での発見や刺激や驚きをくれる。

想像以上に私のことをちゃんとみていて意外と分析とかもしてくれちゃう。

困った時、辛い時、寂しい時、そして嬉しい時、楽しい時。

誰よりもそばにいるのは旦那ちゃんで。

神様は、私にドラえもんをくれる代わりに

旦那ちゃんをくれたんだって映画を見た直後に思いました。

『ドラえもんはみんなの心の中にいるよ』なんてよく言うけれど。

私にとってはそうじゃない。

自分の分身みたいに大切な人、それがドラえもんなんだろうな。

そういう人と出会えて、ラッキーだなって思った。

なんてね。

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