ウチの両親はバスツアーが大好きで。

(というか、60代以上の人ってバスツアー大好きだよね。)

2年前、バスツアーに申し込んでいたんだけど

父の病気が再発してキャンセルして。

その時は『またすぐ行けるよね~』なんて言っていたけど、結局行けなくて。

この2年、本当にいろいろありました。

そんな父が先月、どうしてもバスツアーに行きたいと言いだして。

正直言ってもう、起きていられる状態じゃないしモルヒネの量が多いので

ボーッとしちゃったり痛かったりを繰り返しているようなのだけど

どうしても母と一緒に行きたいというので。

両親のバスツアーにカメラ係として付き添ってきました。

途中、父の具合が悪くなったりしてちょっと心配だったんだけど

無事に終えられてよかった。父が楽しんでいたようでよかった。

母は大変そうだったけど…。

いやしかし。

今回のバスツアーも例に漏れず私以外は全員60Overな感じのみなさまなんですが。

年をとると、人間性って露骨にでますね。

父は去年の手術で咽頭を取っているので喋ることができません。

もちろん外出中はスカーフで隠していますが、喉に穴も開いています。

そしてなにより、変な言い方ですが末期患者特有の痩せ方もしています。

そんな父をジロジロと物珍しそうに見るおばちゃん軍団がいたり

一方で自然な様子で話しかけてくれるおばちゃんたちもいたり。

まぁ、そんな病人を連れて行っているのだから文句言える筋合いはないんだけど

それでも、

『あぁ、生きてきた姿勢っていうのは人間性というカタチになってでるんだな』

と思ったりしました。

よく『親の顔が見てみたい』なんていうけど、逆に『子供の顔が見てみたい』って感じ。

だってこのおばちゃん達の子供って、きっと私ぐらいの年齢でしょ?

こーいう親たちの元でそだったら、どんな大人になってるんだろう。

どんな生き方しているんだろう。

ちなみに私は…。

異常なまでの天真爛漫さ&明るさ演技と歯の矯正器具のおかげで

『引きこもりの大学生』だと思われていた様子。

せっかくなのでみなさんの誤解を解かずに帰ってきました。えへへ。

そして。

今回の旅行のために企画書の打ち合わせをキャンセルしたり

会議をお休みしたりご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。

両親とこうやって旅行に行かせてもらえたこと、本当に感謝しています。

ありがとうございました。

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