忘れたくないことを記録するためにBlogをはじめたのだから、

父のことを書いておこうと思いました。

とはいえ、他人の父親の闘病記を読んでも気が滅入ったり

つまらなかったりするでしょうから

スルーして頂いてももちろんOKです!!

父は癌です。

最初に発症したのは数年前。とても初期の胃がんで、

その時は内視鏡で手術をして終わりました。

本当にものごく初期の癌だったので、

手術も成功し父の癌はこれで終りだと思ったのです。

しかし2年前。

それが喉やリンパの近くに転移しているのが見つかりました。

でもそれも、とてもとても小さな癌で

『発見できたのが奇跡!』というレベルのことで。

普段からマメに検診に通い、まじめな父だからこそ発見できたのです。

お医者さんの見解でも抗がん剤で治療して、様子を見ましょうということに。

しかしその数ヶ月後。

再び検査をしてみると、既にステージ4に。

父の癌は、非常に珍しいタイプの進行の早い癌だったのです。

咽頭をとらなければ、さらに癌が進行し命に関わると宣告され

『命をとるか、声をとるか』選択を迫られました。

私たち家族は、ものすごく悩みました。もちろん父も。

たとえ咽頭を取っても、癌を果然に切除できるとはかぎらないし

声を失うことで

今後の父の人生に大きな負担がかかるのではないかと思って。

だけど父は、私たちのためにも1日も長く生きるために

手術を選択しました。

手術は12時間にも及ぶ、大手術でした。

手術直後、目を覚ました父に会いに行った時、

アタマでは理解していたと思うけど

それまで当たり前にできていた『話す』という行為が

できなくなっていることを目の当たりにし

驚き、ショックを受けている父の顔は忘れられません。

喋ろうとするけど、声がでない。き

のうまでというか12時間前まで当たり前にできていたことが

目を覚ましたらできなくなっている…。

しかし父は、めげませんでした。

声を失う代わりに命を選択したのだからと、

頑張ってリハビリして退院。

母と簡単なバスツアーぐらいなら参加できるほどになりました。

話せなくなった自分を受け入れる父、話せなくなった父を支える母。

たまにはケンカもするけれど、

きっとこのまま2人はセカンドライフを楽しむのだと思っていました。

退職後、癌に罹患し大手術しようやく手に入れた、セカンドライフです。

長くなっちゃったから、続きはあした。