4月末からジーダブにかけて

発熱からの自主自粛で色々と本を読んで、

ブログにもUPしたのですが。

なんでしょう、最近流行りの本というのは

『劇薬』使いが多くて、個人的に読後感がイマイチ。

確かに「わかりやすい刺激」は万人ウケするけども

私の求めてるのは、そーいうこっちゃないんだよなぁ…

なんてボヤいていたら、

店長が「これ、読んでみなよ」と貸してくれたのが

伊坂幸太郎さんの『逆ソクラテス』

  

いやぁ〜ヤバい…。

ページをめくる手が止まらなくなるレベルで

面白かった!!!

久々に「読書した〜〜〜〜〜!!」って気持ちに

なれました。満たされた…(満足)。

    

ソクラテスというのは、言わずと知れた

あのソクラテスさんです。

彼の有名なフレーズに

『自分は何も知らない、ということを

 知っているだけ、自分はマシ』

みたいな意味合いの言葉があるんだけど

「要するに、なんでも知っているって

 思っているやつはダメだ、ってこと」。

   

たとえば、ポジョションが上の人や

地位のある人、声の大きな人が先入観で言った

「主観」の意見に、周りも同調しがちだけど

自分は違うと思ったら

「僕は、そうは思わない」と言える

勇気を持とうね、というお話で。

『敵は先入観。

世界をひっくり返せ!』

というキャッチコピーの通り、

自分が普段、抱いている「先入観」を

今一度、考えるきっかけにもなります。

小学生が主人公なので、文体が柔らかく

わかりやすいストーリー展開なんだけど

いやいやどうして、大人が読むべき超深い話でした。

短編5篇なのですごく読みやすいし、

伊坂幸太郎さんの新境地を見た感じがして

すごくワクワクした。

   

なんか最近、イマイチ読書欲求が満たされない…

という方に、ぜひオススメです!

梅雨のジメジメした空気を吹っ飛ばす爽快さが

ありますよ!!

  

non。