会議での放送作家の役割って、とりあえず『喋る』ってことで。

なので『会議ホステス』なんて言われたりもするだけど。

いい意味でも言われるけど(どんなシーンだよそれ)、

基本的には悪い意味で(苦笑)。

で、何回か書いているけど女性の放送作家ってのは

基本的に会議に一人の『定数=1』システムなので。

私の場合、ぼーっと座っていても先輩方が

『のぞみは、どう思う?』って聞いてくださることが多くて。

会議でトークにカットインできないってことよりは、

喋るタイミングを作ってもらうことが多くて

今考えるとものすごい甘やかされた環境で。

だからどの会議に行っても『喋る』ってことに抵抗がないんだけども。

そういう風になれたことに、すごくすごく感謝してる。

そんな風に、無駄に自己主張の強い自己形成をしてしまった20代。

それが30代になったらより強固なものになりますがな。

で、朝の生放送とかやってると

若いディレクターちゃんたちが悩んだりしている時に

相談に乗るというよりは、私が決定してしまうことが多くて。

時間もないしね。

これは私が優れているということじゃなくて、

経験で大体どういう風にインタビューや

取材の素材を使えばVTRが見やすくなるかわかるから。

『こことここのインタビューを使って、

こういうナレーションつけて、これでまとめて。』

『ベースはこういう映像を入れて。こういうスーパーをつけるんだよ。』

みたいに指示しちゃうことが多い。

いやしかし、最近ですね。

『若手を育てる』ということの意味に気付いたりしてね。

私、基本的に『妹キャラ』なので年下の人間とか苦手なんですよ。

何喋っていいのかわかんない。

年下の人と友達になれたのは(naoさんは除く)、

本当にここ最近だし。

だけど。もう仕事の環境的に自分が

どんどん年齢も上がってポジションもあがって。

若い人と一緒に作っていくには、若い人に育ってもらわねば話が進まん。

と気付いたりして。

いいなぁと思うところは褒めたりしてるんだけどね。頑張って。

いいところを見つける。

この間も。生放送で結構、切羽詰まった状況で。

若手ディレクターちゃんがインタビューの使い所をに悩んでいて。

相談されて。

いつもなら、私が一方的に決めてサクサク作業を進めちゃうんだけど、

『あなたはどうしたい?最終的に作品を作り上げるのはディレクターだよ。』

って言ったら、なんかその子の顔が変わったんだよね。で、

『私はこういう風にしたいんです。そうするにはどうしたらいいでしょう?』

ってすごく能動的な発言をするようになったの。

そうか。こういうことか。

部下とか育てるってこういうことなのか!!!

って。

会社員として組織でちゃんと働いている同級生たちは10年ぐらい前に気付いたことに

私は今、気づきました。あはは!!遅いっ!!!

だってさ、弟子とか部下とかめんどくさいから

フリーで一人で生きてるんだもん。

でもね。

確かにね。

私だって若い頃、『のぞみはどう思う?』って聞かれたら

自分の意見が求められているというただそのことが嬉しかったし

そう言われたら一生懸命、自分の頭で考えてひねり出そうとしたし。

そういうもんだよね。

年相応の仕事の仕方ってものがあるんだなって、ようやく気づきました。

あたし、えらくね??(←この辺があたしのダメなところなんですが。)

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