尊敬する大好きな放送作家の先輩が。

『この本を読んだら、のぞみの顔が浮かんだよ』と言って

本を送って、贈ってくださいました。

その先輩と実際に仕事をしたのはおそらく3〜4年で。

出産を機に、先輩は一緒にやっていた番組を卒業されたんだけど

そのあとも何かと気にかけてくれて、仕事を紹介してくれたり。

私が今、情報番組で仕事ができているのはこの先輩のおかげです。

というのも。

20代の頃、バラエティの仕事ばっかりやっていて。

20代後半に、情報系の生放送をやらせてもらうようになったのが

私の一つのターニングポイントだったりするんだけど。

バラエティ番組から急に情報系の生番組をやることになって。

はっきり言って、使う筋肉が違うんですよ。

初めての局で、初めての仕事だったので戸惑うことばかり。

そこで。

ずるい私は、『バカなふり』をしました。

その方が楽だから。

で、周りもやっぱり『バラエティから来たバカな作家』という扱いをして

あの頃の新しい局での私の扱い、本当に雑だったもんなぁ〜(苦笑)。

よくわかんないけど、当時やっていた番組では

『バラエティ出身の人間』ってのがものすごくバカにされていて

ヒエラルキー的に最下層だったのです。謎だけど。

そんな時、この先輩が言ってくれたのがこの一言でした。

『バカなふりはやめなさい。』

グサってきました。バレてる…って。

で、周りの人にも『のぞみは本質的に頭のいい人間だ』と言ってくれて

急に周りの態度が変わったのを覚えてる。

先輩は、覚えてないかもしれないけど

私は自分の中でものすごくものすごく大きなできごとで今でもハッキリ覚えてる。

『バカな人間に、バラエティ番組ができるわけないでしょう。』

ってスタッフルームで言ってくれたこと。覚えてる。

それから、バカなふりはしてません。

わからないことはわからないって言うけど、それはバカとは違うもの。

私はこの先輩が生み出す言葉が大好きで。

(一緒に番組をやっていた頃はこっそり先輩のナレ原を持ち帰って

ノートに書き写して、勉強してたもんな…ストーカーっぽいな私…)

なんだろう、先輩は宝物みたいな言葉をくれるのです。

そんな先輩が贈ってくれた本。

このタイミングでもらえたこともまた、すごく嬉しいです。

亜子さん、いつもありがとうございます。

何年も会っていないけど、すごく近くにいてくれる気がするのは

亜子さんの言葉があたたかいからですね。また一緒に飲みたいなぁ。

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