朝、実家から妹と一緒に病院へ。

家をでる前に『父の目薬を持ってきて』と母からメールがあって、

病院に行く前に家で父の薬箱を探していたら何やら紙の束が。

なんだろうと思ったら、私が旅先から送った絵葉書だった。

京都、金沢、ミュンヘン、ウィーン、富士山、パリ、ロンドン、宮古島、

ロサンゼルス、軽井沢、小豆島…その他たくさん。

私は旅先から必ず両親に絵葉書を書くんだけど。手紙ってやっぱり時間かかるし

一方方向のコミュニケーションだし。

まぁ、極端に言えば送った方の自己満足なんだけど。

でも。気持ちが届いていたこと、お父さんが喜んでくれていたことがわかって、

なんか涙でそうになった。

って、泣いてる場合じゃないんだけど(苦笑)。目薬、目薬!!

この日は兄も昼前に病院に到着。しばし家族5人で過ごす。

しかし。

父の脈が弱い。これまでものすごくしっかりしていた脈が弱い。

夜には血尿もでたらしく、一人で泊まって付き添っていた母は軽くパニック。

父はひたすらだるそうに眠っているので、体を拭いてもらうのもお休み。

ヒゲが伸びていたので、本当はヒゲをそってもらいたかったんだけどおあずけ。

『明日、体もヒゲもキレイにしてもらおうね』なんて話していたら看護師さんに

『明日、おひげそれるかどうかわからない状況です』と言われビックリする。

え!?そんなに!?

この日も父はコーラをよく飲む。

もうずっと千葉にいるので、本当はこの日は東京に一度戻ろうと思っていたけど

なんだか気になって、母も不安そうだから結局また病院に泊まる。

そうそう、この時の付き添いで初めて

『付き添いベッド』の存在をしったのでした(笑)。

付き添いが2人以上いるとどうやら折りたたみの大きなベッドを貸してくれるらしく。

前回、あの拷問のようなお泊まり付き添いはなんだったんだろう…(苦笑)。

ベッドはさすがに寝心地がよくて、付き添いなのに私ったら爆睡。

ううう…ごめんなさい。

でもまぁ、看護師さんいるからね…安心だよね…。

この頃から、父の呼吸が大きくなる。肩を使って息をする感じ。

これは肺だけだと呼吸がくるしくて、息がすいづらいから全身使って息をしているんだと

看護師さんが教えてくれる。あと、尿の出もすごく悪い。

実は尿の出が悪いのは、最期に近づいているというサイン。

これを私たちは聞いていたので、ちょっとドキドキする。落ち着かない。

お父さんとの別れが近づいているのだろうけど、信じられない。

なんかずっとこのまま時間が続いて行きそうな気がするのに。

写真は実家で使っていたポケットWi-Fi。安心安定の圏外www。

病院では使えるから、付き添いしながら原稿書いたり、企画書作ったりしていたよ。

全然集中できないけどね〜(苦笑)。

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