付き添いベッドで快適に寝てしまった…うぅぅ…。

役立たずな娘でごめんなさい、お父さん、お母さん…。

なんて気持ちで起きる。

病院の食堂で朝ごはん。まずい!!

いやしかし、不思議なもんで。

ちょっと前までは兄妹の中で誰よりも忙しくて、

寝るヒマもないぐらい仕事して。

それこそ卵巣から血が出るくらい働いていたのに。

気がつけば3人の中で一番父と母と一緒に過ごしている。

たまたま仕事が少ないってのもあるんだけど、

こういう選択をすることに背中を押してくれた

周りのみなさんに本当に感謝だなぁなんて不味い朝食を食べながら、

ボンヤリ思う。

朝、担当に看護師さんにご挨拶。

父の手足と脈を診て、廊下に呼び出される。

脈が弱い。尿も出てない。チアノーゼも出ている。

先生がすぐにきて診てくれる。

今すぐに、兄と妹を呼んで下さいと言われ慌てる母と私。

とにかくすぐに兄と妹に電話。

兄はすでに仕事中だったし、

妹は夜勤明けでそろそろ仕事が終わることだったけど

2人とも仕事を抜け出して病院にむかうとしてもやっぱり30分以上はかかる。

先生は『1時間もつか…』とおっしゃるので青ざめる母と私。

兄と妹が到着。

父はなんとか持ち直した。よかった…。本当によかった…。

この日は、5人でずっとすごす。

父は相変わらずコーラをよく飲む。水も飲む。

夜になって、帰るという兄を母と私と妹で引き止める。兄も覚悟をきめたようで

『明日、仕事を休むことにしたから今日は病室に泊まる』と言ってくれる。

このころには、意識があったりなかったりする父だけど兄が泊まると聞いて嬉しそう。

そうそう、この頃。無性に左の肘の内側をかゆがっていたなぁ。

妹と2人でよくかいてあげたな。

あと、力が入らないみたいで手を挙げるけど途中でバタンと落ちちゃうことが多い。

鼻がかゆいのに鼻まで手が届かない、みたいな。

父が手をあげたら鼻か左の肘の内側をかいてあげると

気持ち良さそうになるということを発見。

あと…これまでは鼻から出ていた腸液が目から出始める。ビックリする。

先生や看護師さんは

『鼻も目もつながってるからでちゃうこともある』なんて言うけど

これってやっぱり普通じゃない気がする…。

ちなみに我が家では鼻からでる腸液を『鼻うんこ』、

目からでる腸液を『目うんこ』と

呼んでいました(笑)。

そんな風に笑いが絶えない看病だったのが、救いかな〜。

写真は、兄とコンビニに夕飯の買い出しに行った帰りに見た夕陽。

異常に夕陽を激写する妹(私)にドン引きの兄…。だって…。

そして、この後…父の最期の夜が始まります。

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