この秋、楽しみにしているExhibitionはモネ展と春画展。

ということで早速、春画展に行ってきましたよ〜。

っていうか、予想外に自宅の近くで開催されていたので

仕事帰りにフラッと一人で参戦。

平日の午前中だったのに、超絶混んでいました。人気なのね…。

春画とは、江戸時代に笑い絵とも呼ばれ、性描写と笑いが同居した

ユーモアで芸術性の高い浮世絵になります。特に海外から高い評価を得ており、

2013年から2014年にかけて大英博物館で行われた

「春画 日本美術の性とたのしみ」は

大きな話題を呼びました。

で、今回は大英博物館やデンマーク、

日本国内の美術館や個人コレクションなどから

133点を展示するという企画で、中でも貴重なのは『豆本』の展示。

いやしかしですね、江戸時代の性描写ですからね…もちろんNoモザイクです。

丸だし。あんなことやこんなことが。あれ…処女が見たらトラウマになるレベルじゃないかしら。

っていうか、やっぱりいつの時代も『エロ』ってのは

一大産業なのだなぁと実感しました。

人間の欲望って時代が変わっても、変わらない部分は大きくて。

『穴があったら入れる、竿があったら握る』もうこれに尽きますね、はい。

とはいえ、この春画展はただの『エロエキシビジョン』ではありません。

歴史的に貴重な作品もたくさんあるし、『肉筆』といって版画などとは違い

人の手と線で描き出された書画もあります。

っていうかさ、春画展で『肉筆』っていうとエロさが増すよね。

これずっと思ってたんだけど。

あとはね、描き手の目線や角度で絵の構図が

全く変わってくるから同じ体位を描いていても

全く違う作品に見えたりしてそれが面白い。

って、これ美術的には当たり前のことなんだけど

個人的にはここが目から鱗でした。

言葉を綴ってそこから想像力を駆使して楽しむエロスもあるし

さらに発展してこうやって一枚の絵でエロスを楽しむ文化が誕生して。

そしてその後、現代の『映像』っていう文明が生まれて。

なんかねエロい絵をいっぱい見ながら、

言葉から映像までってやっぱり繋がってるんだってことを強く思って

そこに感動しちゃったり。

人間が『見たい』とか『伝えたい』って思いは

様々なものを発明するんだなって。

その意味を、私たちはちゃんと考えてモノを創らねば…

とヤリまくりの絵を見ながら思ったのでした。

とにかくボリュームもあるし、解説を読まないとよくわからないから

じっくりちゃんと見ると2〜3時間はかかります。

混んでるとさらにかかるかも…。

ちなみに物販は別棟になっていて、そちらはチケットなしでも入れます。

近所だし、物販コーナーだけまたフラッとパトロールに行こうかなぁ。

っていうかね、会場が永青文庫という細川元首相の一族の持ち物で

この建物がまたとても素敵なので建築好きな人にもオススメですよ。

すぐ隣は椿山荘なので帰りに庭園散歩しながらお茶なんかも楽しめます。

前期と後期で作品が入れ替わるらしいので、後期になったらまた行こうかな。

もし行かれる方は近所なのでぜひ、声をかけてくださいませ〜。お茶しましょ。

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☆春画展…詳細はこちら→HP

月曜日か休館日だよ〜。