翌日は仕事を休むと決めた兄、妹も翌日は仕事がOFFということで

12月2日の夜は家族全員で父の病室に泊まりました。

家族5人で一つの部屋に泊まるなんて…本当に何十年ぶりだろう!!

子供の頃以来だよね。

だって、小学生ぐらいになればみんなそれぞれの部屋に寝るから

実際に一つの部屋に5人一緒に泊まるって、本当に私たちが小さな頃だけだよなぁ。

コンビニで調達したごはんを病室で食べ(看病の間は本当にコンビニ食ばかりだったなぁ)

父を囲んでみんなでおしゃべり。

父は意識があったりなかったりだけど、耳は聞こえていると看護師さんが教えてくれたので

子供の頃のこと、楽しかったこと、家族の思い出をみんなで懐かしがりながら喋る。

父も少しだけ笑ってみせたり、涙を流したり。やっぱりちゃんと聞こえているんだ!!!

そして。

母、兄、妹、私がそれぞれ、父に『ありがとう』と感謝の気持ちを伝えることができました。

今考えても、この時間が持てたことが本当に本当にありがたくて。

父が何度も危篤を乗り越え、この日まで頑張ってくれたのは

私たちにこの夜を過ごさせてくれるためだったんじゃないかなって思う。

みんなでワイワイ布団をセットして、付き添いの順番を決めて眠る。

けど、何かあるとみんな母を起こすから、やっぱり母は寝れない…ごめん。

この夜、父はずっと手をバタバタとあげたり下げたりしている。

不安だったのかな…手を握ってあげても、やっぱり手をバタバタとする。

苦しんでいるとかそういうことじゃなくて、手をバタバタ…。

なんだったんだろうなぁ、あれ。

親が死ぬ時に。

立ち会えない人もきっとたくさんいる中で、私たちは最後の晩に家族全員で過ごせたのは

本当に幸せだったと思います。

そして、父と母はこんな風に仲のいい家族を作ってくれたんだなぁと思うと

すごくすごく温かい気持ちになりました。

家族の意味や大切さを強く強く感じた夜でした。

っていいながら、看病ばっかりで旦那ちゃんを放ったらかしているんだけど(苦笑)。

旦那ちゃんに『ずっと千葉に帰ってきていて、なんだかごめんね』って電話で話したら

『そういう時は、ごめんじゃなくてありがとうって言おうって決めたでしょ!』と

怒られました。帰らないことに関してはスルーなのに…。

でも本当、申し訳ない気持ちより感謝の気持ちの方が断然大きい。

そういう気持ちにさせてくれた旦那ちゃんにも、本当に感謝。

こうして家族5人でワイワイ過ごして、父の最後の夜は明けました。

お父さんとお母さんとお兄ちゃんと妹と私。

家族5人全員が揃っていた夜は、これが最後でした。

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